整備・カスタムはもちろん趣味部屋としても 利用できるロフト付きランクル・ガレージ|Calマガジン-みんなのガレージライフ- VOL03

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整備・カスタムはもちろん趣味部屋としても
利用できるロフト付きランクル・ガレージ

平木邸はガルバリウム鋼板を使った外壁に写真のビルトインガレージ付き。ガレージは室内高5.8mという広々とした空間で、居室側2階からはガレージのロフト部へアクセスできるようになっている。

ガレージの使い方は人によってそれぞれ。メンテナンスやカスタムのための実用的なスペースとして使う人もいれば、愛車を眺めながらコーヒーやお酒を飲んだりするリビング的な使い方をする人もいる。富山県高岡市に住まいを構える平木さんのガレージは、車両の整備やカスタムはもちろん趣味の道具を保管するスペースや愛車を愛でるリラックススペースも備えており、クルマ好きにとってはまさに理想的な条件が揃った多目的なスペースだ。

ガレージのオーナー:
TOM HIRAKI

富山県高岡市在住。2021年にマイホームを建築した際にビルトインガレージを併設。居室側とドア一枚で繋がったガレージは、工具から加工機まで本格的な設備を揃えており、メンテナンスからカスタムまで対応している。整備・修理を頼ってくる友人たちも少なくなく、ガレージはランクル仲間とのコミュニケーションスペースも兼ねている。
Instagram_@north_customs_118

平木さんの愛車である1992年式のランドクルーザーHDJ81V。納車と同時にシュノーケルを装着。購入後はARB製サイドバーも取り付けるなど、クロカン仕様へとカスタム。最近は子どもたちを連れてキャンプに行くことも増えたことから、愛車のカスタムもキャンプモービルとしての使い勝手優先に路線変更中だという。
専門店の「NAVIC」でクロカンも街乗りも、両方楽しめるようにと煮高さ3mほどの位置にロフトを設けた平木さんのガレージ。ロフトは居室側2階からアクセスできる他、写真左にかけてある取り外し式の階段を使っても上り下りできるようになっている。

ランクル仲間からも頼りにされる
本格的な整備スペースも確保

 平木さんのガレージに格納される愛車は 2016年に購入したという1992年式のランドクルーザーVX。俗に “ハチマル”と呼ばれるHDJ81Vだ。60でもなく、100でもなく、80を選んだのは、クロカン性能の高さから。もともと120プラドでクロカンを楽しんでいたが、デフロック付きのM/Tという理想的な条件が揃っていたこともあり、80へと乗り換え。購入後は毎週のようにオフロードコースでクロカンを楽しんでいたという。

 ガレージを手に入れたのはそんな愛車を購入して数年が経った2021年のことだ。平木さんの住む高岡市は比較的降雪量が少ないとはいえ、冬季は凍結防止剤による影響もあり、車両のメンテナンスは日々欠かせない。このためマイホームを建築する際には、どうしてもガレージが欲しかったという。

自身の愛車だけでなく、ランクル仲間たちのメンテナンスや修理もサポートしている平木さん。その腕を見込んで頼ってくる仲間たちは少なくない。

 ところが、車高の高いランクルだけにガレージは開口部を含めて高くする必要があり、建築会社を何件か回ってもあまり良い提案を受けられなかったそうだ。「ガレージが欲しいというと、独立型のガレージを提案してくる建築会社が多くて、なかなかいいプランに巡り合えなかったんです。その中でビルトインガレージに対応し、しかもロフト付きというユニークなプランを提案してくれたのが、地元の高桑ハウス工業さんでした」と平木さんは語る。

 こうして完成したビルトインガレージは、車両2台分が余裕で停められる約38m²を確保し、ガレージ内の室内高も最頂部で5.8mという広々としたスペースになった。

 パーキングスペースの奥には金属加工のできる作業スペースも設けており、足まわりの交換などなら1日で作業できる。このため、整備・カスタムはほとんどこのガレージ内で行われているそうだ。

 さらに注目したいのは居室側の2階からアクセスのできるロフト部だ。ガレージの上に張り出したバルコニーのようなスペースにはデスクや棚を設置、趣味の釣り道具、キャンプ道具を収納するスペースや、コットを置いたリラックススペースも追加されており、愛車を愛でながらコーヒーを嗜むこともできるようになっている。

 ランクル乗りの先輩に教えてもらいながら身につけたという整備に疲れたら、ロフトに上がってほっと一息。ランクル仲間が遊びにきたら、一緒にお茶も飲める。

 休日には一日中ガレージの中にこもりっきりになることも珍しくないそうで、まさにこのガレージが平木さんのランクルライフに欠かせない拠点となっている。

(4/18/2025)

PHOTO & TEXT
Kazutoshi Akimoto 秋元一利

株式会社CLASSIXが発行する“カリフォルニア生活”を提案するマガジン。
カリフォルニア好きのバイブルとなっている!

Website: www.calog.net
Instagram: cal_magazine

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