VOL.16
大好きな愛車に囲まれたガレージは
趣味を堪能するコミュニケーションスペース
敷地の関係から都市部ではビルトイン・ガレージを設けるケースが多いが、条件さえ合えば、やはり母屋から独立したガレージの方が、気兼ねなくガレージライフを堪能できる。母屋とデザインを合わせた篠崎さんのガレージは、ゆったりとした敷地の中に建てられた独立ガレージ。群馬県高崎市を拠点にする「ブレスハウス」が建築した木造のスタイリッシュなガレージだ。
ガレージのオーナー:
Noriyuki Shinozaki
「家を建てるにあたって、ガレージは必須でした。外観の好みは妻の要望を取り入れ、同じデザインでガレージを建築。当初はクルマと2〜3台のバイクを格納する予定が、バイクの方がどんどん増えてしまい、ついに愛車のビートルは屋外へ止めることに(笑)」
住宅街の一角に建築された
防炎内装を施した本格的なガレージ
東京都台東区から、生まれ故郷である群馬県高崎市へとUターン移住を果たした篠崎さん。16歳で免許を取得して以来、常にオートバイが手元にある生活を過ごしてきたそうだ。現在では9台にもおよぶ趣味のバイク・コレクションを所有している。篠崎さんのそんな大切なコレクションを格納するために建築されたのが、母屋と隣接する形で建てられた木造のガレージだ。
高崎市の市街地、住宅街の一角に購入した土地は約90坪。西南方向の公道に面した細長い形状だったため、ガレージは母屋と並ぶ様に独立させて南側へ建築。母屋とガレージのどちらも地元高崎に拠点を置く「ブレスハウス」が建築を手掛けた。
篠崎邸からクルマで5分ほどの距離にある「ブレスハウス」の本社には、同社が手掛ける住宅がスタイル別に建築されたモデルハウスが並ぶが、篠崎さんの住まいはこの内の「コンフォートハウ ス」をベースに設計・建築されたもの。優しい風合いの木材がアクセントとなった母屋と意匠を合わせ、2018年の年末にガレージを含めて完成した。
当初はクルマと数台のバイクを格納するために建築したものだが、コレクショ ンが増えた結果、ガレージの内部には オートバイばかりが並ぶことに。中でも一番のお気に入りは1957年型のモトグッチ・ファルコーネ。頻繁に通うバイクショップのオーナーが大切に保管していた個体を昨年譲ってもらったそうだ。さらにコレクションの中には、唯一のアメリカンモデルである2000年型ハーレー・ダビッドソンも。じつはこの車両は篠崎さんの娘さんの愛車。バイク趣味を楽しむ父の姿に、いつしか「自分も乗ってみたい」と思うようになり、購入したという。
週末は走りに出かけることが多いため、ガレージにいるのはもっぱら平日の夕方や夜になってしまうそうだ。ガレージでバイクを磨いていると、娘さんも帰宅。ガレージの中で、父娘がバイク談議に花を咲かせることも多く、ガレージは成人した娘さんとの楽しいコミュニケーションスペースにもなっている。
PHOTO & TEXT_Kazutoshi Akimoto 秋元一利
株式会社CLASSIXが発行する“カリフォルニア生活”を提案するマガジン。
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