
VOL02
歴代のランドクルーザー3台を格納する
マニア垂涎のコレクションガレージ

ランクルミーティングではお馴染みとなっている多治見さんのガレージは、ランドクルーザー歴代モデル3台が収まる、まさに格納庫。その日の気分で乗りたい一台を選ぶという、夢のようなランクルライフの拠点となっている。ちなみに“ロクマル”は奥様用で、じつは夫婦揃ってのランクル好き。こちらもまた、夢のような夫婦関係が築かれている。

ガレージのオーナー:
KAZUNORI TAJIMI
岐阜県御嵩町在住。ランクルミーティングではお馴染みの存在。3台のランドクルーザーにはいずれも興味深いストーリーがあり、マニア垂涎の車両をコレクションする。
Instagram_ @littlebylittle.333


V8換装の〝ヨンマル〟に奥様専用の〝ロクマル
それぞれにストーリーのある愛車が並んだ格納庫
まるで機械式腕時計を収めるコレクションケースのように、歴代のランドクルーザー3台がきっちりと並べて格納された多治見さんのガレージ。普段はシャッターがしっかりと下ろされ、そのコレクションの全貌を確認することはできないが、ガレージの内部には1994年式のFZJ80G、1983年式のBJ44V、さらに1985年式のHJ60Vの3台が格納されている。
じつは元々自動車の整備士だったという 多治見さん。愛車のメンテナンスも自身でできるだけの技術力を持っているが、「自分のクルマだと妥協して手を抜いてしまう」ということから、愛車のメンテナンスはすべて プロショップに依頼。このため、自宅に併設されたガレージは、メンテナンスや整備の拠点というよりは、大切なコレクションを収める格納庫のような存在になっている。
ガレージ内は車両3台を停めるパーキングスペースの奥に棚を設置し、黒で統一したキャンプ用のコンテナを整然と並べ、その脇に小さな作業用のデスクをひとつだけ置いてある。
3台のランドクルーザーは、15年ほど前に手に入れた“ハチマル”から始まり、“ヨンマル”、“ロクマル”と徐々にコレクションが増えていったもの。“ハチマル”はプラドからの乗り換え、さらに“ヨンマル”は“ナナマル”と入れ替えで購入したというから、その愛車遍歴にも恐れ入る。
現在の愛車の中では専門店の「NAVIC」で街乗り兼クロカン仕様としてカスタムした“ハチマル”が一番古いそうだが、その走りは購入から15年経っても健在。「街乗りで走っても一番気持ちが良く、舗装路でもスポーティな走りを楽しめます」と、多治見さんは語る。
次いで5年ほど前に手に入れたという“ヨンマル”は、なんと1UZ-V型8気筒ガソリンエンジンに換装した4速A/T仕様(!)。
最後に増車された“ロクマル”は、たまたま“ヨンマル”を修理に預けた際に代車として借りた個体で、気に入ったことからフルレストアした上で納車されたものだ。多治見さん自身が乗るというよりは、奥さんの佐織さんの愛車として日々使用されているクルマであり、レストア時に内装も好みのチェック柄に仕様変更されている。
ちなみにこちらの “ロクマル”はM/T仕様だったため、佐織さんはわざわざAT限定だった免許を限定解除したそうだ。3台それぞれにストーリーのあるランドクルーザーが格納された多治見邸のガレージ。その夢のようなラインナップに心を惹かれるマニアは決して少なくないだろう。






(4/9/2025)
PHOTO & TEXT
Kazutoshi Akimoto 秋元一利

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