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VOL.10
アメリカン・スタイルで楽しむ!
整備やカスタムの拠点として活躍する
実用的なオープンスタイルのガレージ
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予算の関係でガレージドアを省き、オープンスペースとした木場さんのガレージ。
ドアに充てる予定だった費用はリビングに設けたホビースペースに遣われたそう。
つまり、家の中にも外にも、ホビースペースがあるというわけだ。
アメリカン・スタイルのガレージに、なぜか絶妙にマッチするランドクルーザー“ロクマル”とジムニーJB64。
和洋折衷のミックスカルチャーが成功しているのは、車両本体に加えたこだわりのカスタムにも要因がある。ここでは、まるでカリフォルニアのサーフビークルのように、美しいブルーのボディを纏った木場さんの愛車“ロクマル”とそのガレージをご紹介していこう!
ガレージのオーナー:
Kazuaki Kiba
ランドクルーザー“ロクマル”とジムニーJB64を所有する木場さん一家は、ご主人の一彰さん、結心くん、心遥ちゃん、香奈さんの4人家族。キャンプや釣りを楽しむアクティブなファミリーだ。
ランドクルーザー“ロクマル”とJB64型の現行ジムニーという2台のSUVを所有する木場さん一家。ロクマルはご主人の愛車、ジムニーは奥様が普段の足として所有する車両で、人気の高いSUVをそれぞれ乗りこなす、アクティブなご夫婦だ。
特にご主人の愛車は見所が多い。カリフォルニアのロケーションがぴたりとマッチしそうなロクマルをイメージしてカスタムしてきたという愛車は、純正色のフィールライクブルーよりもやや深みのあるブルーにリペイント済み。リフトアップされた車体にはトヨタ純正のスチール製メッキホイールを装着。これまた純正と見紛うフィッティングを見せるルーフキャリアは、なんと1970年型シボレー・シェベルワゴン用を加工して取り付けたもの。カリフォルニアスタイルのバンミラーも、ロクマルと絶妙にフィットしている。
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個人売買で手に入れたという程度のいいロクマル。トヨタ純正のスチールメッキに交換し、
ルーフラックもシボレー・シェベルワゴン用を加工して取り付けている。
ミラーはワゴンR用のバンタイプミラーだ。
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車体の大きなランドクルーザー“ロクマル”を
すっぽりと格納してしまうビルトインガレージ。
ドアを開けても十分な幅を確保するために棚などは省いている。
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ビルトインガレージは、雨の日はクルマを外に出して
バーベキュースペースとして活用することもあるそうだ。
オープンスペースなので煙も気にならないという。
住まいの外壁は、そんな愛車のトーンに合わせたかのようなブルーで仕上げている。3年前に新築されたというそのマイホームには、ビルトインのガレージが備わり、天井高4メートルを誇る空間に普段はランドクルーザー“ロクマル”がぴったりと格納されている。前職では鈑金修理業に従事していたという経験もあり、簡単な整備や作業はこのガレージで行うそうだ。古材とOSB合板を組み合わせて木質調に仕上げた内装も、じつは自身の手で作り上げたDIY作品である。
特徴的なのは一部を除いて棚がほとんどないこと。棚を置くことでガレージが狭くなるのを嫌った結果だが、必要なものを壁に掛けるようにディスプレイしたことで、“見せる収納”としてしっかり成立している。星条旗やロードサインを筆頭に、B&Mやファイアストンのバナーなど、ガレージはどこを切り取ってもアメリカを意識したスタイルだが、そこに国内仕様のランドクルーザーが違和感なく収まっているのが、なんとも不思議だ。
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雑誌のADページは画鋲で留めた上で、クリアボードで
上からカバーをしてディスプレイ。紙が捲れることや
汚れるのも防げる。
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OSB合板と古材を組みあわせたオープンスタイルのガレージ。
アメリカのロードサインやバナー、ADなどを
ディスプレイし、見せる収納としている。
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棚を極力省いたすっきりとしたガレージ。
唯一の棚はガレージの一番奥に設けられており、
作業台を兼ねたスペースとしている。天井高が十分あるため、
クルマ1台分のスペースながらも内部は広々としている。
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和洋折衷が見事にバランスしているミックスカルチャーのガレージは、オーナーのセンスがポイント。異なる文化を上手に組み合わせて、スタイリッシュな空間として仕上げた好例といえる。
PHOTO & TEXT_Kazutoshi Akimoto 秋元一利
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