VOL.2
ガレージ内に小上がりを設けて模型作りも楽しむ
多目的な中庭を組み合わせた
趣味を堪能するガレージハウス
ガレージのオーナー:
Noriaki Hayase
WEBデザイナーとして独立起業したばかりだというオーナーの早勢さん。幼い子どもたちと一緒にプラモデルを作ったり、ラジコンを走らせたり、自宅に併設されたガレージは、自分が楽しむだけでなく、子どもたちとのコミュニケーションスペースも兼ねている。
instagram : https://www.instagram.com/nanporo_garage/
180坪という大きな敷地に建築された早勢邸は、WEBデザイナーであるオーナーの仕事場を兼ねた住まいと、愛車を格納するガレージスペースを加えた、趣味と仕事の拠点として建築されたもの。ビルトインに見えるガレージは、じつは独立したガレージに屋根付きの中庭を組み合わせたユニークな設計の賜物でもある。
早勢さんの愛車は三菱・ジープ(J53)やダットサン・トラック(D22)、ホンダ・GB250など、2輪・4輪を含めた合計7台。建築時のオーダーはこうした遊び道具(乗り物)を格納するだけでなく、「子どもと一緒にプラモデルを作れるようなちょっとしたスペースが欲しい」というものだったそうだ。
ガレージだけでは、オーナーの希望を叶えることができないと判断した設計士からの提案は、中庭を多目的なホビースペースとするというユニークなプランとなった。建物は住居スペースとなる2階建ての一戸建てと独立したガレージのみ。間にある中庭に屋根を架けることでガレージに収納しきれないオートバイを格納。さらにガレージの奥に小上がりを設け、プラモデル製作を楽しめる趣味のスペースにするというものだった。
このユニークなプランにオーナーの早勢さんも大賛成。念願叶って遊び道具を格納するスペースを確保することができたという。ガレージの北側は中庭との間にあたる壁面を廃して住まいとの一体感を醸成したが、北海道だけに冬季の寒さも鑑み、今後は薪ストーブを加える計画になっている。
さらにガレージだけでなく、早勢邸は生活空間となる住居スペースもユニークだ。「木の家に住みたかった」という奥様の要望を反映した住居部分は、壁紙を使わずすべて木製パネル仕上げ。ダイニングキッチンにはカウンターとテーブルを一体化した和みのスペースも設置。どこに座っても、ガレージを眺められる設計としているのだ。
閉鎖的なガレージが多い中、家族の視線が自然と集まる早勢邸の開放的なガレージは、じつにユニークなプランだといえる。中庭を上手に使用したことで、外部からの視線は遮りながらも、プライベートスペース内は開放的に仕上げたガレージハウス。早勢邸は家族を愛するオーナーの夢のマイホームとなった。
PHOTO & TEXT_Kazutoshi Akimoto 秋元一利
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