日本人に聞くと「パンの袋を閉じるあのプラスチックのやつね」。
アメリカ人に聞くと半信半疑な感じで「well…bread clip??
(ブレッドクリップかな?)」
中には、「パンのクリップ? 使いづらいから、袋を開けたらすぐ捨てるわね。袋の口をそのままクルっと結んじゃう」。
そんな、ちょっとだけ邪魔者扱い的な言われ方をするこのクリップ。
実の名前は、日本語で『バッグ・クロージャー』。英語で『bread-bag clip』や『bread clip』などいくつか呼び名がありますが、パンの袋閉じの代名詞にされるのは、日米共通。とてもインターナショナルなアイテムなんです。
1952年から、袋閉じ一筋69年
しかも、開発されたのは1952年と、歴史も古い。
開発者のフロイド・パクストンさんは1952年、移動中の飛行機の中で袋のピーナッツを途中まで食べたところ、残りを家に持って帰ろうとしたが、袋を閉じる方法がない。自分の持ち物の中で何か活用できるものがないか考えました。
そこで見つけたのが、財布の中にあった期限切れのクレジットカード。ペンナイフでカードを削って作ったのが即席のバッグクリップでした。
その後、彼はワシントン州にKwik LokCorporationを創業。このクリップは特許を取得し、現在もKwik LokCorporationで製造されています。(日本では、クイック・ロック・ジャパン株式会社で製造)
パクストンさんの小さなピーナッツの袋から生まれたブレッドクリップ。今や袋閉じ業界を引っぱるグローバルリーダーになっているのです。
あめりか・タウンネタ
いまさら、みんな知っているだろうけど紹介したい、暮らしに役立つ&役立たないネタ。ほっとひと息、お家生活のお供にどうぞ。