全米騒然
数兆匹の蝉の大群、アメリカで大量発生中!
昆虫ファンたちには記念すべき年になる2021年。というのも、今年は、2004年以来の最大の虫の出現イベントが起こる年。その虫とはアメリカではなかなか見られない「蝉」。なんとも数十億の蝉の大群がアメリカ東部に出現しようとしているというのです。
この蝉は、17年周期で大量発生する「ブルードX(Brood X)」(Great Eastern Broodとしても知られている)と呼ばれる周期ゼミで、ペンシルバニア州やバージニア州北部、インディアナ州、テネシー州東部などアメリカ東部で出現が予想されています。すでに各地で次々の羽化しているのがみられており、6月末までには数十億匹が登場するといわれています。
ブルードXは17年もの間、地下で木の樹液を吸いながら成長し、春が終わり地中の温度が適度まで上がってくると羽化が始まります。彼らは南天のような赤い目が特徴なので、すぐに見分けがつきます。
昆虫ファンにも、研究者たちにとっても、75.32年周期のハレー彗星を待ち構えると同じくらいのビッグイベント。ぜひ夏休みに東海岸を訪れる方は、さらに詳しい蝉の専門ウェブサイトhttps://cicadas.info/ をチェックしてみてください。
このように東海岸では蝉の話題で持ちきりですが、一方の西海岸では、特にロサンゼルスは蚊が大量発生。さらには蚊の苦情が最も多い全米50の都市ランキングで今年ロサンゼルスは1位に浮上しています。
この夏は虫の話題で、バズりならぬバグりそうですね♪