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飲酒運転で警察車両とカーチェイスをした後、アメリカ・ロサンゼルスで刑務所暮らしをすることになった日本人。
サム(仮)による一年間の服役実録記。
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犯罪大国と言われるアメリカそしてここロサンゼルスでも、やはりアジア系、特に日本人は珍しいらしい。とりあえず行く部屋のないその他の連中と混ぜて留置されるのだ、そして自分はと言えば、ヒスパニック系の中南米辺りの余り聞かない国から来た連中と一緒にされたのだ。
そしてここからがまた辛いところであるのだが、次の行き先あるいは処遇が決まるまでの間、長いときには十数時間、10畳ほどの小さな部屋に20人近くの人たちと一緒に過ごす。むき出しのトイレが1つあるだけの部屋にである。
アメリカでのムショ暮らしと言うのは、とにかく一旦処遇が落ち着くまでの間というのは、ただただ待つこと以外の何物でもない。皆ただ待つことに飽き足りて、喋り倒す者、メシを食わせろと叫ぶ者、我関せずとむき出しのコンクリートベンチの下に潜り込んで惰眠を貪る者、皆が色々なことをしだすのだ。
想像してみて欲しい…。
ションベンをするのもクソをひり出すのも、ほぼむき出しのトイレでしなきゃならない狭い部屋に、大勢の男たちがいて、それぞれの先行きに不安を覚えながらも、その不安や苛立ちをかき消すかのように大声でしゃべり喚いている。
しかも大体の場合は言語が分からないのである。コレも後ほど述懐するが、ほぼこう言った犯罪者の半数以上を占めるのがスパニッシュ系の人民である、当方、英語であるなら日常会話程度ならば、まぁ何とかこなせるのだが笑。スパニッシュとなるともうコレはお手上げである。
うるさいとか言うレベルではない笑。ただひたすらこの雑音、いや騒音公害レベルの部屋に何十時間もの間、ただただ待機しなければならないのだ。
この後、ちゃんとした?笑、ムショ暮らしをもする事にもなるのだが、今考えてもこの期間が1番嫌だったものだ。
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(3/24/2022)
プロフィール
鹿児島県出身。国際結婚を果たしてラスベガスで生活したのち、ロサンゼルスに移住。
同コラムでは、犯してしまった犯罪とそれを償うための服役生活についてを明かすが、いたって普通の一般市民。二児の父であり、飲食業界に勤める。
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