【ロサンゼルス23日】ロサンゼルス・ダウンタウンの西側に位置するエコ・パークで昨年3月に大規模なホームレス・テント村の撤去作業が行われたが、パークから転出したホームレスの6割が行方不明になっており、市当局が目指す住居提供が実現していない現状が浮き彫りになった。UCLAの最新調査で判明した。
UCLAの最新調査によると、エコ・パークから立ち退かされたホームレス183人のうち、長期的な住居を見つけたのは17人で、全体の約9%にとどまった。約50人が一時的なシェルターへ転居し、約60%にあたるその他82人のホームレスに関しては、行方がわかっていない。また、15人がホームレス生活に舞い戻ったという。
調査を行なったUCLAの「不平等・民主主義プログラム」のディレクター、アナーニャ・ロイさんは、市のホームレス対策事業が機能していないと批判。「私たちは、公的資源を使いホームレスにトラウマを植え付け、シャッフルしているだけで、多くが住居に住めていない」と述べた。
ロイさんはまた、連邦や州政府の資金が豊富にあるにもかかわらず、住宅関連のリソースはわずかしかない、と問題点に言及。これに対し、ロサンゼルス住宅サービス局はまだ、コメントを出していない。
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