アドヴェンチャーバイクが並ぶ 木造のコレクション・ガレージ|Calマガジン-GARAGE Examples- VOL.1

VOL.1 
趣味の自転車やオートバイを格納
アドヴェンチャーバイクが並ぶ
木造のコレクション・ガレージ

自動車2台分を余裕で収納するグリーンベル製G01をベースにした丹家さんのガレージ。大きな開口はラインナップの中でも最大サイズ。基礎の高さをあげて、躯体の幅も最大の7280mmまで拡大している。

ガレージのオーナー:
Shunichi Tange

茨城県在住:元々自動車のメカニックとして働いていたこともあり、趣味で あるオートバイも自分で重整備までこなすほどの腕前。ガレージはコレクションを並べるだけでなく、整備やメンテナンスの拠点としても活用する。

3台のBMW製アドベンチャーバイクとハンターカブ、さらに10台もの自転車コレクション。茨城県で農家を営む丹家さんは、これらを自宅敷地内にある蔵へと分散して格納していたが、昨年夏に念願のガレージを建築。自転車やオートバイを集約し、マニア垂涎のコレクションをずらりと並べた壮観な眺めを堪能する場所として完成させた。

躯体の完成後は、出入口に出幅2メートルのオーニングを追記。さらにオーバースライドドアを開けた際に、頭上に格納されるドアが照明を遮ってしまうため、出入口を照らすためのライトを備え付けた。

中学生で覚えた自転車の旅。さらに2輪免許の取得をきっかけにオートバイの世界へと魅了される。茨城県笠間市 にお住まいの丹家さんは、学生時代に2輪車の魅力にとりつかれて以来、自転車やオートバイを使った旅を楽しむために、数々のコレクションを手に入れてきた。昨夏には念願のガレージも建築。ロードバイクやMTB、Eバイクなど10台の自転車と、BMW製アドベンチャーモデルを中心とした4台のオートバイを格納し、ますます趣味を謳歌する毎日だ。ガレージは専門メーカーである「グリーンンベル」のラインナップから自動車2台を格納する木造の「G01」をセレクト。施工は地元茨城にあるグリーンベル代理店の「HI-INDUSTRY」社へ依頼した。

 「G01」は敷地のサイズに合わせて拡張できるのが大きな特徴。丹家さんは敷地に合わせて7280mmという幅広サイズを選択。さらに開口部のオーバースライドドアも最大級の高さ2400mmサイズを選んでいる。内部は大型の自動車2台が余裕で格納できるサイズではあるが、ガレージはあくまでも2輪専用。出し入れのし易い開口側に大型のオートバイを置き、奥のスペースは自転車のコレクションを並べる。

オートバイは右から1991年式のBMW R100GSパリダカール、2018年式のBMW R1200GSアドベンチャー、2006年式BMW HP2エンデューロ、2021年式のホンダ・CT125ハンターカブ。自転車はロードバイクやMTB、Eバイクなどが並ぶ。古くなったミシンの脚を利用した水栓とシンク。ガレージ内にはトイレも設置されている。

 ガレージ内にはトイレや手洗い場も設置し、使い勝手も向上させた。室内は土間コンクリートで仕上げているが、今後はガレージの一部にフローリングを施工することも考えているそうだ。

 元々自動車ディーラーのメカニックとして働いていた経験もある丹家さん。広々としたこのガレージはコレクションの保管だけでなく、整備の拠点としても活用している。重整備は周囲が汚れることが多いため、隣接する倉庫を改造して専用スペースとしており、ガレージ内ではメンテナンスやクリーンナップ作業が中心。ソファやテーブルは、磨き上げたコレクションをじっくりと堪能するためのもの。オートバイと自転車の両方が視線に入る場所に、ゆったりとくつろげるスペースを設けた。

MTBやロードバイク、Eバイクなど10台以上のコレクションが並ぶ自転車コーナー。今後はこの奥のスペースにフローリングを施工する予定。
ガレージとは別に敷地内にはログハウスも建築されている。こちらは丹家さんの書斎スペース。
ガレージに隣接する倉庫は、重整備のスペースとしてリノベーション。錆を落としてペイントを施し、コンプレッサーや高圧洗浄機などを置いている。

 毎年夏は北海道ツーリングへ。自転車では最近京都・三条大橋まで片道650kmを5日間かけて旅してきたそうだ。一緒に走った自転車やオートバイは、ガレージの中で次なる旅へと準備を始める。「今度の週末はどこへ行こうか」。丹家さんのガレージは、新たなる旅を計画するプランニングの拠点でもあるのだ。

PHOTO & TEXT_ Kazutoshi Akimoto 秋元一利
CONTACT_ Greenbell
WEB_ https://garage-style.com

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Website: www.calog.net
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