3月いっぱいで吉本興業との専属エージェント契約を解除することになった極楽とんぼの加藤浩次(51)が芸能界を賑やかせている。「吉本興業さんの方から契約を延長しないと言われてちょっとビックリしているんですよ。」と困惑しているのだ。そもそものキッカケは、2019年に多数の吉本興業所属タレントの闇営業問題が起きた時、加藤さんが番組内で「経営陣が変わらないなら自分が辞める」と批判したことに始まるのだが、退社はせずに10月からエージェント契約の形になった。いわゆる“加藤の乱”だ!そのまま穏やかに行くと思っていたが、今回の吉本興業の強い行動にマスコミも動き出した。春に加藤さんの番組が2本終わることも吉本の圧力ではないかと。これは粛清の始まりなのか。私も共演していた日本テレビ『スッキリ』も秋に終わるのでは、など刺激的な記事が連日タブロイド紙の一面を飾っているが、もちろんそんなことは無い。
皆さん、心配ないです!加藤浩次そんなヤワな男ではない。何たって「狂犬」と呼ばれた男、人生が困難な時こそ実力を発揮するタイプなんです!ああ見えて、ドラ声で唄う歌も悪くない。元々役者を目指していたので時代劇もいいかも。勿論極楽とんぼでお笑いライブもドンドンやればいいのだ。もしかしたら吉本興業の傘の下にいるより、ずっと個人事務所の方が柄に合っていると思う。
現在はトーク番組や司会進行の仕事がメインだと思うが、もっと破天荒な番組を個人的にはやってもらいたい。朝の情報番組だと当然どうしても、まともなことしか出来ない。発言も行動もこれでは面白くない。身体を張ったお笑いがまだまだ出来る年齢なのだから、絶対にやるべきだ!そしてあと10キロ瘦せて欲しい、何たって「狂犬」が太っていては説得力がないので。テレビでは出来ないことでもYouTubeなら出来る。そうなんです、今がチャンス!
例えば、江頭2:50とYouTubeで対決して欲しい!のだ。「江頭と巌流島でのド突き合い!!」当然双方タイツ姿。「心斎橋ナンパ合戦!どちらがイイ女を連れてくるか!」判定は極楽とんぼの山本にやってもらおう。更に「乳首に洗濯バサミをつけての引っ張り合い」と、企画は尽きない。これなんです、世の中のためになるより、お笑い芸人は世の中に笑いを振りまいて欲しいのだ。加藤浩次にはそれが出来る!! 以前私が彼にこんな事を話した。「いつまでもタモリさん、たけしさん、さんまさんの天下じゃ日本の芸能界は変わらない!加藤さんが天下取りしないと!」その言葉に彼は大きく頷いていた。
そうなんです、ついにその時が来たのです!今こそ「令和の狂犬」となって暴れて欲しいのだ。頼むぞ加藤浩次!
■テリー伊藤
演出家。1949年、東京都出身。数々のヒット番組やCMなどを手掛け、現在はテレビやラジオの出演、執筆業などマルチに活躍中。