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東京五輪・パラリンピックの開会式、閉会式の企画演出の総括を務めるディレクター佐々木宏氏(64)が、式典に出演予定だったタレントの渡辺直美さんの容姿を侮辱する内容の演出を関係者に提案していたことが発覚し、それを受けて辞任したのだ。佐々木さんとは何度かお会いしたことがある。「1964年の東京オリンピックの際に大ヒットした三波春夫さんの『東京五輪音頭』を復活させたい。」と言っていた彼は、前の年から盛り上げるために新しい振り付けを考えて盆踊りを実現させた。これがなんとも残念なことに難しすぎるのだ!!渋谷109の前で盛大にお披露目をしたのだが、あまりの速さに誰も踊れない。若者の支持を狙ったのだが、ついてこれない。これでは下町のお父さん、お母さんが踊れる訳がないのだ。この出来事でも分かるように、演出家って自分に自信がない時に若者に寄せる傾向があるのです。誰も踊れない盆踊りイベントの帰り道、私は佐々木さんに「オリンピックは若者合わせのものじゃない、国民みんなが楽しむことができないと!」と言った。彼は私の話を黙って聞いていたが、意見を言われるのが嫌だったのか、その後連絡は無かった。
ここで佐々木さんの作品を見てみよう。【缶コーヒーBOSS】【ソフトバンク白戸家の人々シリーズ】のCM、そしてリオオリンピック閉会式【安倍マリオ】等々。これらで感じるのは常にビックネームのタレントが出てくることだ。日本国内だけならタレントに頼る演出方法は通用するかもしれないが、世界向けでは無理。誰も知らないのだ。そう、タレントに頼ってはいけない!それが出来ないようではオリンピックの開会式の演出をする資格は無い。会議でタレントの名前を出しているようでは佐々木さんの辞任は遅すぎたくらい!
あのヒットラー政権下のベルリンオリンピックで考えられた【アテネからの聖火リレー!からの聖火台への点灯】は、政治的な思惑があったとしても、タレントに頼らない凄すぎる演出ではないか。開会式は、他国を巻き込んでイベントをやるオリンピックの、何ったて1番人気の大セレモニーだ!
誰が次のリーダーになるか知らないが、批判されてもいいから、総合演出は自分がやりたいように突き進んで欲しい。みんなの意見を聞いて仲良し会議をしていると、普通で無難な企画でまとまってしまう。世界はかたずを飲んで開会式を待っている!どんな演出をするのか、2022年冬季北京オリンピック陣営も腕組みをして見守っている。
そうなんです!圧倒的に!とんでもなく素晴らしい!大感動な開会式をやらないと日本が面白くない!世界中にいる日本人がそれぞれの地で、日本人として誇らしく思える開会式を是非見せてもらいたい。
■テリー伊藤
演出家。1949年、東京都出身。数々のヒット番組やCMなどを手掛け、現在はテレビやラジオの出演、執筆業などマルチに活躍中。
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