日本中大騒ぎ。ジェンダー時代がやってきた!

テレビ朝日『報道ステーション』の番組PR動画が炎上した。女性たちから非難の声が多数寄せられたのだ。この動画、若い女性が「だだいま」と画面に話しかけてくる場面から始まる。「会社の先輩、産休開けて赤ちゃん連れてきたんだけど、もうすごい!可愛いくて。どっかの政治家がジェンダー平等とかってスローガン的に掲げている時点で、何それ、時代遅れって感じ。」と笑う!続けて「化粧品買っちゃった、ものすごくいいやつ!それにしても消費税高くなったよね、国の借金って減ってないよね?」と語る。このPR動画に対して女性をバカにしている!非難轟々なのだ。

 

 先日発表された『世界平等ランキング2021』で日本は120位でワースト2。G7最下位なのだ。そうなんです、日本は大変な時代になっているのです!今までの概念でいると芸能界では生きていけないかもしれません。

 

 例えば歌謡界では、私の好きな小林旭の『ついてくるかい』は名曲ですが、「何で私が貴方についていかなければならないの!」になるのだ。加山雄三『お嫁においでよ』は「どうして私が行かなければいけないの、あなたが来なさいよ。」となる。吉田拓郎『結婚しようよ』の、僕の髪が肩まで伸びたら結婚しようよは「結婚の決定権は女性じゃ無いの?」になる。更に私の大好きだったおニャン子クラブの『セーラー服を脱がさないで』などはトンでもないことに。懐かしい番組で歌ったら世界中から抗議殺到してしまうのか!これまた大好きなコニーの歌う『キッスは目にして』もよくわからないが怒られそうだ。

 

 CM業界も大変な予感がする。赤い口紅など、女性を象徴する商品を前面に出してキャンペーンできるのだろうか。夏の水着キャンペーンも当然消滅!悲しすぎます。各大学でのミスキャンパスも存亡の危機に!どれだけの美人アナがミスキャンパスから発掘されただろうか。近い将来「美人」と言う表現も女性を容姿で判断しているということで放送禁止になる可能性がある。下着メーカーも厳しい。バストが大きく見える「寄せて上げるブラ」も堂々と宣伝出来なくなりそうだ。なんたってジェンダー違反になる。私は寄せて上げるブラ嫌いではないのだが、この世の中が許してくれない!まだありました!スカートです。女性の象徴ともとれるスカートがなくなるかも。特に女学生のセーラー服も上着だけ残って下はジャージ姿に。悲し過ぎます!でもこれは現実的になるかも。あのキャビンアテンダントさんも近い将来パンツ姿になります!

 

 それにしてもとんでもない世の中になるのかな。なぜかバブル時代にお立ち台で狂喜乱舞のボディコン姿のおねいさんが懐かしい!みんな今頃何しているのかな~。

 

 


■テリー伊藤
演出家。1949年、東京都出身。数々のヒット番組やCMなどを手掛け、現在はテレビやラジオの出演、執筆業などマルチに活躍中。


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