新聞はエイジング情報が いっぱい過ぎる!

読売ジャイアンツファンの私は、この数十年読売新聞を購読している。最近の記事や広告のページには高齢者の健康に関する紙面が多過ぎるのでは。

1面から4面まではロシアのウクライナ侵攻と今後のコロナ対策などで埋められているが、そこからガラリと変わる!高齢者をターゲットに、5面でいきなり「70代、サボり続けてきた老け手・老け首元にギョッとする!すぐにケアしませんか!」のカラー全面広告。流行りのオールインワンケアクリームは女性なら思わず買いたくなる。

 

 

7面は1/3を使い「補聴器でコミュニケーションが円滑に!聴こえにくいと感じたら早めの補聴器装着を」。最近難聴気味の私には気になるのだ。

14面のプロ野球情報の下段には「ニュージーランド、マオリ族が愛したマヌカ蜂蜜健康法」これは謎だ。飲んでみたくなる!

更に19面では「耳鳴り、めまいの漢方薬」と再び難聴の全面広告。耳鳴りには様々な要因があり「ジージー」「キーン」「ザーザー」と詳しく解説してくれている。「あなたは聞きづらくありませんか。」と問いかけてくる。

読み飛ばす事は出来ない。時間をかけて読んだ後、次の頁をめくるとまたまたシミの全面広告!「シミは何故出来る? 主な原因はメラニンが肌に残ってしまうこと」そうなんだ…。お約束の「鏡を見るのが毎日楽しい」という試した女性の喜びの声も掲載されている。効果抜群のようだ!

22面には王道の白髪染め広告。驚くことに「シャンプーで簡単に白髪を染める」とある。知りませんでした、そんな簡単にできるなんて!

そしてトドメは26面全面広告「持病があっても85歳まで申し込める医療保険!」更に「今健康ならこちらの保険がおすすめ。70歳男性保険料月々5360円、死亡保険金額なんと200万円」だ。嬉しいのは、資料請求した方の中から抽選で100名様に神戸牛のプレセットまであるのだ…。

しかし私、新聞読み終えてぐったりしてしまいました。ジャイアンツの試合結果を知りたかったのに。誰もが健康で長生きしたい気持ちはあるが、元気になってと言われると、逆にプレッシャーになってしまう。

そうなんです…これって強迫観念にかられそう。

こんな企画はどう?

「麗しの田園調布貴婦人」「下町の特養老人ホームでジゴロと呼ばれる爺さん」「30歳若く見えるメイクを考案した美魔女おばちゃま発見」の全面特集やってくれたら元気と希望が湧いてくるのに。

広告収入も大事なのは分かるけど。第一、高齢者はお金余り持っていないのでは。お金が無くても人生楽しいと思って貰える記事が読みたい! お願いしますよ!

 

 

■テリー伊藤
演出家。1949年、東京都出身。数々のヒット番組やCMなどを手掛け、現在はテレビやラジオの出演、執筆業などマルチに活躍中。

 

 

 

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