どこかに総理大臣いないのか!

 

まさかの菅首相、次期自民党総裁選に不出馬表明のニュース。日本中に激震が走った!ポスト菅首相に立候表明するのは岸田文雄・前政調会長、河野太郎・行政規制改革相、高市早苗・前総務相、石破茂・元幹事長などそうそうたる面々だ。では次期総理大臣は誰がいいのか!

 

 その前に菅首相とは何だったのかを検証してみたい車好きの私なのでここは車に例えてみよう。ズバリ菅さんは軽自動車だったのです。地元の細い道を軽快に走り、スーパーマーケットでの駐車も楽々、家族4人が乗っても広々、燃費もそこそこで何の不便も無い。しかし一転、大きな自然災害が起きると立ち往生してしまう。非常時には大型4WDの方がやっぱり頼りになるものだ。政治もこれと似ている。平時なら菅さんの公約の「携帯電話料金値下げ」「デジタル庁設立で国民生活を便利に」で国民も大満足で評価もしてくれたが、コロナ禍と言う有事ではそうはいかなかった。

 

 何度も政府が打ち出す非常事態宣言も効果なし。国民は言うこと聞かない。ワクチン接種も段取りの悪さだけが報道されてしまう。もしも1年前に今回の候補者の誰が総理大臣になっていたとしても、結果は同じだったのでは。ワクチン接種の速さだって変わらなかっただろう。

 

 では何故菅さんがダメだったのか。ズバリ、しゃべりが下手過ぎたのです棒読み過ぎたのです!滑舌が悪過ぎました。さらに政治判断を誤った時に素直に謝れなかったこと。1年前正確なコロナ禍の将来を予測出来た人なんかいなかった。もっと正直に国民と向き合えば理解を得られたはずだ。ごめんなさいを言える勇気さえあれば。有事でなければ軽自動車のように庶民的な総理大臣として愛されていただろう!可哀想な気持ちもする。

 

 では次期総理大臣に必要な資質とは!コロナ問題の速やかな解決が出来る人物と思いがちだがそうじゃない。日本の新型コロナ感染者数も実はピークを過ぎている。来年の春になればかなり日常生活が戻るのでは。今一番必要なのは経済の復活です!求められるのは数字に強い政治観なのだ。日本はコロナでお金を使い過ぎた。それなのに候補者の中には財政出動して経済を回すと耳障りの良いことを言う人がいるが、財源は赤字国債でとんでもない事になっている。金も無いのにまた借金なんて。こんな事していると日本が潰れますよ。銀行も潰れてしまう。預けていたお金も返ってきません。

 

 候補者の皆さんは国民に本当の日本の赤字経済事情を伝えて欲しいのだ。「本当は我が日本にはお金がありません。無駄遣いしないように。しかし日本には高い技術力と生産力、勤勉性そして向上心があり、どの国より優れている。皆さん、一緒に頑張りましょう。」と熱いメッセージをお願いしたいのだ。そんな国会議員の登場を切望する

 

 

 

 

■テリー伊藤
演出家。1949年、東京都出身。数々のヒット番組やCMなどを手掛け、現在はテレビやラジオの出演、執筆業などマルチに活躍中。

 

 

 

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