Amazon、加州ロックフォードでドローン配送の実験開始へ(6/14)

【ロサンゼルス13日】Amazonは13日、ドローンを使った配送実験を、カリフォルニア州セントラルバレーに位置するサンホアキン郡ロックフォードで今年後半から実施すると発表した。

 ロックフォードは、サクラメントの南に位置する人口約3,500人のコミュニティー。この「Amazon Prime Air」では、Amazon Primeの顧客を対象に、数千種類の商品がドローンにより30分以内で無料配達されることになる。Amazonは、このサービスの許可を得るため、連邦航空局(FAA)や地元当局と協力してきた。Amazon創業者ジェフ・ベゾス氏が10年近く前に誓った約束が、実現に近づくことになる。

 ドローンを使った配送システムについては、他の大手小売業者やテクノロジー会社も独自に開発を進めている。ウォルマートは昨年、アーカンソー州でドローン配送の試験を開始し、今年は拠点を6州に拡大する予定で、UPSもドローンサービスを開発中。ガソリン価格高騰や労働市場のひっ迫が、小売業者のドローンサービスに対する関心を高めているといえる。

 一方、ドローンによる配送は、トラックによる配送よりもはるかに高価な上、訓練を受けたオペレーターが必要になる、とアナリストはいう。Amazonの試算では、空輸される荷物のコストは63ドルで、同じ荷物をUPSなどの郵送業者が発送した場合のコストは約5ドルだそう。

 ドローンサービスでは、安全性やコスト面でまだまだ問題が山積するものの、「Insider Intelligence」は、配送用ドローンの保有台数は今年3万9,000台、来年は6万9,000台になると予測している。

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