憲法記念日 日本で最初に制定された憲法について|べっぴん塾

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第七十二回

憲法記念日
日本で最初に制定された憲法について

 

いま日本はゴールデンウイークの真っ只中にあります。ゴールデンウイークとは、国民の祝日である4月29日の「昭和の日」、5月3日の「憲法記念日」、5月4日の「みどりの日」、5月5日の「こどもの日」を含む土日や振替休日がつながることにより生まれる大型連休を指します。

5月3日の憲法記念日は、現行憲法である日本国憲法が施行された日です。今回はこの「憲法記念日」にちなみ、日本で最初に制定された憲法について触れてみたいと思います。

今から約1400年前、聖徳太子によって日本初の成文法「十七条憲法」が制定されました。当時、中国全土を約300年ぶりに統一した「隋」が勢力を増し、日本が隋と対等な外交を行う為には、国内制度を早急に整え、国家としての成熟を示す必要がありました。そこで、日本初の位階制度である「冠位十二階」とともに、十七条憲法が作られたのです。

十七条憲法は、貴族や官僚など政治に携わる人々に向けて、道徳や心構えを説いたものであり、現代においてもリーダーの心得として通用する普遍的な内容が記されています。その要点を見ていきましょう。

【第一条】以和為貴(わをもってとうとしとなす)
和(やわらぎ、まとまり、平和・調和)は人の世の根本精神です。和を重んじ、他者と対立や闘争をしてはなりません。皆が和やかな心で共感し合い、和を目指す立場で議論を尽せば、解決できない課題は存在しません。共生き(自行利他=自らを高め他者に活かす)の精神に立ち、自ら研鑽し、自己中心の考えを手放し、社会や地域、組織、チームといった“全体”を思いやる心が大切です。

【第四条】以禮為本(うやまいをもってもととせよ)
民を治める根本は必ず礼節(規範や規則の遵守、他者への敬意や感謝)にあります。人々の間に礼儀があってこそ世の中は安定し、秩序ある人間関係が生まれるのです。

【第五条】 絶餮棄欲(むさぼりをたちよくをすてよ)
私利私欲を捨てて、人の言葉に耳を傾けることが大切です。

【第六条】懲悪勧善(あくをこらしぜんをすすむる)
人の善は称え、悪は必ず阻止するようにしましょう。

(次号に続く)



(4/29/2026)


筆者・森 日和

禮のこと教室 主宰 礼法講師
京都女子大学短期大学部卒業後、旅行会社他にてCEO秘書を務めながら、小笠原流礼法宗家本部関西支部に入門。小笠原総領家三十二世直門 源慎斎山本菱知氏に師事し、師範を取得する。2009年より秘書経験をいかし、マナー講師として活動を開始する。
2022年より、廃棄処分から着物を救う為、着物をアップサイクルし、サーキュラーエコノミー事業(資源活用)・外国への和文化発信にも取り組む。
https://www.iyanokoto.com

 

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