
第七回
伝統文様に祈りを込めて
この度のロサンゼルスで起こりました災害に際し、謹んでお見舞い申し上げますとともに、皆様のご無事と一日も早い復興をお祈りいたします。
災害復興が少しでも早く進みますようにと願いを込めて、日本の伝統文様についてお伝えいたします。
日本は長い歴史のなかで台風や地震、疫病の流行や飢饉など、人の力ではどうすることもできない災いに幾度となく直面してきました。その度に、暮らしが穏やかであることを祈り、その祈りは、いつしか日常生活において様々な形で姿を現し、いろいろな現象や事物を生み出すことになります。その一つが「文様」です。伝統的な文様には、「災いが起こりませんように」との先人の願いが込められているのです。
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着物に限らず、風呂敷や食器にもよく見る「籠目」の文様。竹などで編んだ籠の網目をモチーフにした文様です。代表的な編み方である六つ目編みは、鬼が嫌う文様として魔除けや厄除けの意味を持ち、日本の暮らしのなかで広く使われています。災いをはね除け、福徳をもたらす文様です。
「破魔矢」の羽根が描かれている「矢絣」。破魔矢は「不幸を取り払い、幸せを射抜く」物ですから、矢絣には厄払いの御利益があると伝わっています。また、矢は射ると真っすぐ前へのみ飛ぶことから、災いが再び訪れないという意味ももちます。
べっぴん塾の表題の上には「千鳥」の文様。こちらも伝統的な文様で、そのなかでも、波や水と一緒に描かれた「波千鳥」は、波間を世間にたとえて「荒波を乗り越える」という意味をもちます。「共に困難な出来事を乗り越えていく」として、夫婦円満、家内安全をもたらす文様とされています。そして、「千鳥」は「千取り」とも書くことができることから、「困難を乗り越えた先に多くのお幸せが皆様の元に」という意味ももちます。
お子様のご健康、無事の成長を願う文様の一つに「麻の葉」があります。皆様がどうかご健康でいらっしゃいますようにと願いを込めて。

(1/22/2025)

筆者・森 日和
禮のこと教室 主宰 礼法講師
京都女子大学短期大学部卒業後、旅行会社他にてCEO秘書を務めながら、小笠原流礼法宗家本部関西支部に入門。小笠原総領家三十二世直門 源慎斎山本菱知氏に師事し、師範を取得する。2009年より秘書経験をいかし、マナー講師として活動を開始する。
2022年より、廃棄処分から着物を救う為、着物をアップサイクルし、サーキュラーエコノミー事業(資源活用)・外国への和文化発信にも取り組む。
https://www.iyanokoto.com
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