【ロサンゼルス観光】アメリカが危ない!?閉店続出、クラフトビールを救え!

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Vol.43
アメリカが危ない!?
閉店続出、クラフトビールを救え!

 

どうも、お久しブリューイングです。7月ももうすぐ終わりそうですが、皆さんいかがお過ごしですか?こんな物価が高いんじゃ、旅行するより自宅でまったりビールを飲んで過ごす方が酔いかもしれませんね。

 

 さて、先日のコラムVol.40『今年もダブルIPAでアメリカ独立記念日を祝おう!』で、全米のクラフトビール業界を驚愕させた衝撃ニュースをお伝えしましたが、読んで頂けたでしょうか?

 

 今日はそれと関連したもう一つの驚きぶったまげ仰天衝撃ニュースについて書かせて頂きます。はい、そうなんです。また世界的に超有名だったブリュワリーが閉店してしまいました。

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 時系列がバラバラになってしまいましたが、実はこのニュースはコラムVol.40で説明したSTONE BREWINGが日本の大手サッポロビールに買収された大事件の1ヶ月前に起きた出来事でした。

 

 こちらもSTONEと同じくクラフビールの聖地サンディエゴ発の醸造所で、クラフトビール好きなら誰もが一度は飲んだ事があるModern Times Beer(モダンタイムス・ビール)が閉店する事になりました。厳密にいうと、ビジネスをオークションにかけ、買い手が付いたと言った方が正しいですね。

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 Modern Timesは日本にもインポートされていたため、日本にも信者が多く、もちろん僕も大ファンの一人でした。なのでビール好きのアメリカ人の友達からこのニュースを知らされた時にはかなりショックを受けました。

 

 ただ、Modern Timesが経営難に陥っているというニュースは、パンデミック以降様々なメディアで見かける機会が多かったのは事実です。実際、オークションにかける前にもロサンゼルスを含むオークランド、ポートランド、サンタバーバラの4店舗の閉店決定をアナウンスもしていました。

 

 Modern Timesと言えばその名を世に知らしめたのは、やはりあのビールでしょう。Hazy IPA(ヘイジーIPA)です!

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 なぜクラフトビールがこんなにも流行ったかは、IPA(アイ・ピー・エー)と言うスタイルのおかげと言っても過言ではありません。そのIPAの再ブームにより、クラフトビールが世界中で大きなムーブメントとなったのです。

 

 そしてIPAのビッグウェーブの後に次のブームとして登場してきたのが、このHazy IPA(ヘイジーIPA)。Hazy(ヘイジー)とは、濁っているという意味で『濾過してないアンフィルターのIPA』のスタイルです。

 

 IPAの味の特徴としては、苦い、香りが強い、度数が高い、の三拍子揃ったクセが強いビールなので大人気な一方、苦手な人も多いです。

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 そんないわゆる『IPAが苦手!』というアナタにぜひオススメしたいのがこのHazy IPA。通常のIPAよりもフルーティーで甘く、苦味も少ないので、Hazyなら飲めるって方も多いですよ。

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 今となっては街中どこに行ってもHazy IPAばかりで、飲み過ぎたクラフトビールファンは飽きてしまい、大ブームは数年前に過ぎ去って完全飽和状態のような状況でありますが…。とは言え、美味しいのには変わりありません。

 

 以前はロサンゼルスのダウンタウンにもタップルームがあり、Modern Timesの美味しいビールを楽しむ事が出来たんですよ。

 

 もう存在しませんが、どんな所だったのか気になる方は僕のYouTubeチャンネルに『全米8,800軒のブリュワリー完全制覇チャレンジ』で訪れたブリュワリーレポート動画を公開してますので、ぜひビール片手に酔うチェックしてください。

【YouTube】#10 Beer Walk in Los Angeles | Modern Times Dankness Dojo

 そして最後に、なんで僕が人生をかけてこんな馬鹿げた壮大なチャレンジをしているかと申しますと、もうこれ以上素晴らしいブリュワリーがこの街から去ってほしくないからです。自分にしか出来ない手段で、クラフトビール業界のサポートをしたいと考えています。

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 パンデミック以降、ロサンゼルスはもちろん、全米で多くのブリュワリーが閉店し、そして今尚経営が厳しく、苦しんでいる所が多いんです。僕はクラフトビールを心から愛してますし、美味しいクラフトビールを造ってくださっているブルワー(醸造家)さんを心から尊敬しています。

 

 美味しいビールを今日も飲めるのも、彼らがいるからです。当たり前ですが、彼らが街からいなくなってしまったら、そのビールはもう一生飲む事が出来ないんです。

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 だから最後にクラフトビール好きで、このコラムを読んでくださっている皆さんにお願いがあります。もしあなたのご近所のブリュワリーがあったら、ぜひ応援してください。そしてもし美味しくて感動したら、『このビール、めちゃくちゃ美味しいね!』って言葉で伝えてあげてください。

 

 彼らだって、たった一度きりのぶっつけ本番の人生を、ビール造りに捧げてくださっているんです。

 

 それでは今日はこの辺でお開き。来週のビールコラムもお楽しみに。皆さん、酔い一日を。乾杯っ!

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(7/25/2022)


とも蔵  TOMOZO      クラフトビール探検家

LAを拠点に著書やSNSなどでクラフトビールについて日々配信する、とも蔵さん。本業はグラフィックデザイナーで写真家。「クラフトビールはアート。ブリュワーさん一人ひとりがアーティストであり、彼らの世界観が描き出されているんです」
とも蔵さんのコンテンツ: https://linktr.ee/tomozobeer/
とも蔵さんYouTube: https://www.youtube.com/channel

▶︎らららインタビュー記事 「ロサンゼルスで暮らす人々:とも蔵」を読む

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