とも蔵: 聖地アメリカからクラフトビールの醍醐味を発信

 

 

とも蔵
TOMOZO

クラフトビール探検家

LAを拠点に著書やSNSなどでクラフトビールについて日々配信する、とも蔵さん。本業はグラフィックデザイナーで写真家。「クラフトビールはアート。ブリュワーさん一人ひとりがアーティストであり、彼らの世界観が描き出されているんです」 とも蔵さんのコンテンツこちら https://linktr.ee/tomozobeer/

 

世界的ブームを巻き起こしているクラフトビール。2021年現在、全米に約8800軒のブリュワリーがあり、ダントツ1位はカリフォルニア州の約960軒。クラフトビールの聖地だと話すのは、LAを拠点に著書やSNS、YouTubeなどでクラフトビールの魅力を発信するクラフトビール探検家のとも蔵さん。著書『ビールで歩くロサンゼルス』は、1巻『ボイルハイツ編』を2019年秋に出版、2巻『ホーソン編』を2020年 末に出版。

■著書『ビールで歩くロサンゼルス』は現在3巻目を執筆中。「クラフトビールの製造は小規模ビジネスであり、家族経営の店も多い。小規模=資金が少ないため、コロナ禍では多くのブリュワリーが経営難で閉店に追い込まれました。昨年末に出版した2巻では、コロナ禍でのリアルなクラフトビール事情も綴っています」   

 

「ハリウッドやサンタモニカなどいわゆる観光地ではなく、ブリュワリー巡りが目的でないと足を踏み入れないアンダーグラウンドな街を紹介しています。これまでクラフトビールを中心にいろんな街を巡ってきた中で、一つの街にブリュワリーが1軒、2軒建つと同時に都市開発が進み、5年後にはその街は観光地になっている、というのが持論。ボイルハイツやホーソンも近年ブリュワリーができてきた。可能性を秘めている注目のスポットなんです」。ブリュワリー巡りは、ビールが美味しいことが第一条件だが、それプラス、ビール造りをする人たちが表現する世界観やアートワークにも惹かれるのだという。「ブリュワリーが作るTシャツなどのグッズもそうですし、ウォールペイントなどのインテリア、ビール缶のデザインなどに彼らのアート性が感じられます」。そこに着目するのは、グラフィックデザイナーであり写真家を本職とする、とも蔵さんならでは。著書には、クラフトビールを軸に、ロケーション(街)、アート、人、歴史やストーリーに触れられる写真の数々をはじめとしたコンテンツが凝縮されている。  

 

8年前に渡米してすぐにアメリカ人の友人に誘われて初めてブリュワリーを訪れ、クラフトビールの虜になって以来ブリュワリー巡りを続けてきた。「オレゴン州ポートランドには60ものブリュワリーが集中しており、歩いてはしごもできます。どのブリュワリーもたくさんの人にビールを飲みにきてもらおうと、様々なイベントを企画。朝にヨガやマラソンをしてその後にみんなでビールを楽しんだり、DJの音楽を楽しみながらビールを飲んだり、ビンゴ大会やスタンドアップコメディなど、人々が集う出会いの場と化しています。ビールを軸に様々なアイデアが生まれて広がっていく、それが本場アメリカに根付くクラフトビールカルチャーなんだと知らされました」  日本でもクラフトビールがブームを迎えている昨今、国内での製造や、アメリカからの輸入も盛んに。「海を渡って日本でも飲まれるようになったアメリカのクラフトビール。それとは切り離せないクラフトビールカルチャーも、著書やネット配信を通して日本に紹介していくと同時に、クラフトビールの醍醐味を探求し続けていきたいですね」。

先日も新しいYouTube動画をアップ。これを観れば、クラフトビールについてかなり詳しくなれる、とのこと。早速チェックしていただきたい。

(8/27/2021)

 

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