v
v
Vol.21
アメリカのクラフトビール業界の危機!?
cc
どうも皆さん、お久しブリューイングです!素敵なバレンタインを過ごされましたでしょうか?
前回、前々回と二週に渡りアメリカのメジャースポーツとローカルブリュワリーのコラボビールを紹介させて頂きました。本日は心が痛む悲しいお話をさせて頂きます。
コロナが予想以上に長引き、スモールビジネスであるブリュワリーにとっても厳しすぎる状況が今尚続いています。そしてこの一週間でまた、LAに住むクラフトビール好きの間に悲しいニュースが二件も舞い込んできました。
//
//
僕が大好きだったブリュワリーが2022年2月をもって閉店する事になりました。ダウンタウンの横を南北に流れる川の向こう岸にあるボイル・ハイツという街。そこにあるIndie Brewing Co.(インディー・ブリューイング・カンパニー)です。
;
v;
僕は電子書籍『ビールで歩くロサンゼルス』をAmazonからVol.1と2の二冊出版しているのですが、まさに2019年10月に発売したVol.1で紹介したお気に入りのブリュワリーがIndie Brewingでした。
,
c
ちなみにVol.1の中で、僕が『LAで最も好きなブリュワリー』として紹介したDry River Brewing(ドライ・リバー・ブリューイング)は2020年12月31日で閉店してしまいました。つまりこの本で紹介した2軒ともこの街からなくなってしまうのです。
.
.
以前にコラムVol.13で『なぜクラフトビールをきちんと定義する必要があるのか?』をテーマに、Dry River Brewingが閉店に追い込まれたリアルなLAの現状とともに書かせて頂きました。この事実は、クラフトビール好きなら最低限知っておかなければいけません。
.
さらに悲劇は続きます。今週LAのクラフトビール好きを悲しませたのはIndie Brewingのニュースだけではありません。クラフトビール業界の中でもかなり規模の大きいブリュワリー、Modern Times(モダンタイムス)まで閉店を公表しました。
なんと2022年2月20日でにポートランド、オークランド、サンタバーバラ 、ロサンゼルスのタップルームを閉店するそうです。つまりサンディエゴ以外のロケーション全てです。
これには恐怖を感じずにいられません。モダンタイムスは日本にもインポートされていて、日本にも信者の多い世界的にめちゃくちゃ有名なブリュワリーです。モダンタイムスでこれだったら、他のブリュワリーはこの状況をどうサバイブするの?と誰もが思ったでしょう。
いやー、いよいよヤバいです。アメリカのクラフトビール業界。これから益々閉店するブリュワリーが増えると予想されます。特にレントの高いエリア。アメリカでは今日も生き残りをかけた戦いが繰り広げられています。
全米のブリュワリーを救うべく、日本人である僕が立ち上がった全米8,800軒のブリュワリー完全制覇チャレンジ『BEER WALK JOURNEY』で、LAにあるモダンタイムスのタップルームを訪れたドキュメンタリー動画はこちらからご覧頂けます。
.
LAに住んでる方、ぜひ閉店する前に訪れてください。もうこの街で飲めなくなります。Drink Local! Support Local! そしてこれを読んでくださったアナタもぜひ近所のブリュワリーをサポートしてください!
/
,
そして最後に、本日紹介したIndie Brewing。実は先日、”マリファナ姐さん”として有名なLA在住人気YouTuberのエイジュさんと訪れてきたばっかりなんです。
実際に二人でブリュワリーを訪れて色んなビールを飲み比べしたコラボ動画は、EijuさんのYouTubeチャンネルで観ることができます。
/
,
LAのブリュワリーってどんな雰囲気なのか。どんなビールが置いてあるのか。ビールがあまり好きでない方も興味を持っちゃうような酒場で役立つビールうんちくも満載です!
それでは皆さん、酔い一日を。乾杯っ!
v
v
v
( 2/21/2021)
,
とも蔵 TOMOZO クラフトビール探検家
LAを拠点に著書やSNSなどでクラフトビールについて日々配信する、とも蔵さん。本業はグラフィックデザイナーで写真家。「クラフトビールはアート。ブリュワーさん一人ひとりがアーティストであり、彼らの世界観が描き出されているんです」
とも蔵さんのコンテンツ: https://linktr.ee/tomozobeer/
とも蔵さんYouTube: https://www.youtube.com/channel
▶︎らららインタビュー記事 「ロサンゼルスで暮らす人々:とも蔵」を読む
。
/
.
:
.