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第七十五回
立夏と暦のしくみ
太陽と月がつくる日本の季節
「立夏」を迎え、季節は夏となりました。立夏とは、二十四節気のひとつで、暦の上で夏の始まりを意味する日、またはその期間のことです。今年の立夏の期間は、五月五日から次の節気である「小満」が始まるまでの約十五日間です。
「今日は満月だから十五日ね」と、昔は月のかたちで何日かがわかる暦を使っていました。
月は、真っ暗な新月の夜から日毎に満ちていきます。満月を経て、またすべて欠けてしまうまで約三十日。新月の日を一日(朔日)とし、月がまたすっかり欠けてしまうまでをひと月としていました。ですから、月を見れば今日がだいたい何日かがわかったというわけです。月のことを「太陰」といいます。
そこで、このように月の動きをもとにした暦を「太陰暦」と呼ぶようになりました。月が十二回満ち欠けを繰り返すと、だいたい季節が一巡します。ところが、月の周期は正確には二十九・五三日である為、十二カ月で約三百五十四日になります。太陽の周期は約三百六十五日ですから、十一日の差があります。季節は太陽の動きにあわせて移り変わっていきますから、十年もすると日付は同じでも春が夏になるくらい季節が変わってしまいます。
そのような日付と季節の差を補うのが「二十四節気」です。こちらは太陽の高さが最も低くなる「冬至」、反対に最も高くなる「夏至」、その間の「春分」「秋分」、この四つ(二至二分)を基準として、一年を二十四等分したものです。さらに七十二侯を考え出し、だいたい五日おきに自然の様子をあらわした言葉が添えられました。
ちなみに、「気候」という言葉は、この二十四節気の「気」と七十二侯の「侯」からきています。
明治五年(一八七二年)の十二月、欧米にあわせるとのことで突如として新たな暦が採用されます。その暦が現在使われている「太陽暦(グレゴリオ暦)」です。そのようなことから、それまで使っていた暦を旧暦、現在の暦を新暦と分けて呼ぶようになりました。
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(5/21/2026)

筆者・森 日和
禮のこと教室 主宰 礼法講師
京都女子大学短期大学部卒業後、旅行会社他にてCEO秘書を務めながら、小笠原流礼法宗家本部関西支部に入門。小笠原総領家三十二世直門 源慎斎山本菱知氏に師事し、師範を取得する。2009年より秘書経験をいかし、マナー講師として活動を開始する。
2022年より、廃棄処分から着物を救う為、着物をアップサイクルし、サーキュラーエコノミー事業(資源活用)・外国への和文化発信にも取り組む。
https://www.iyanokoto.com
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