ナカハラ法律事務所 | ELDER ABUSEについて 【後編】 | LA法律

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ELDER ABUSE について【後編】

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ナカハラ法律事務所 Nakahara Law, A.P.C.
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■質問にお答え頂いた方:LARRY M. NAKAHARA 氏

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ほぼすべてのカウンティには Elder Abuse Hotline を備えており、ここ Los Angeles County での番号は 1-877-477-3646 です。Elder Abuse ケースで有罪判決を受けた場合、その虐待者は懲役刑を宣告される可能性があり、また被害者は、不法に奪われた財産の回収、弁護士費用と訴訟費用を回収することができます。特にひどいケースの場合には、搾取された金額の2倍を損害賠償として受ける事も可能です。

高齢者がこの Elder Abuse の被害に遭わないように、日頃より注意し、警戒を怠らず、定期的に訪問し、ご高齢の友人や家族と緊密に連絡を取り合ってください。直接に訪問ができない場合には、定期的に電話やズームなどで様子を見ても良いでしょう。毎月の支払いを忘れる、未開封の郵便物、生活が乱れてくる、普段の身だしなみの変化、最近の出来事や発言の記憶が不十分など、高齢者の日常生活の変化には特に注意してください。これらはすべて、加齢による認知障害の症状であることが多く、Elder Abuse のターゲットになる可能性があります。

高齢の親のオンラインバンキングなどを手伝う場合には、何か見たことが無いようなトランザクションなどがないかモニターすることもその様な兆候を見つけるのに役立つでしょう。Estate Planning の書類は常にアップデートしておき、いつもその高齢者の周りにいるような人物には注意を払ってください。高齢者に会おうとすると“疲れすぎていて会えない”や、いつ行っても“寝ているから会えない”などの言い訳でその人物が親などとの面会を困難にする場合は特に注意が必要です。

私たちはもはや、“高齢者を大切にしましょう“ということだけに頼ることはできません。我々の親たちや周りの大人たちが私たちが若く、幼いときに守ってくれたように、我々もすべての高齢者をこのような Elder Abuse の被害者にならないように学ぶことが必要です。

※この記事は一般的な情報提供を目的とし、法的アドバイスとして書かれたものではありません。個々の状況に対する法的アドバイスに関しては各専門家にご相談ください。

(6/29/2022)

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