グランドサークルを一週間で 【Day 5 ブライスキャニオン編 ❸】

Vol.56 深い夜の闇・・・。ブライスで楽しむ天体観測

 

フーデゥーの森に下りて行く谷底へのトレイルは幾つもあり、勾配が急なところもあるが、全般的によく整備されている。一歩足を踏み入れると、別世界。ぜひ、不思議の国を体験してほしい。ブライスで数時間過ごした後は、一路ザイオンキャニオンへ向かう。ザイオンの南玄関であるスプリングデールまでは約2時間で、ザイオンへは東の入り口からアクセスし、途中で公園内の幾つかのビューポイントを通るので、それらを堪能するためには日没から逆算して、3〜4時間前にはブライスを出発することをおすすめする。
ワンポイントアドバイス

【宿泊施設が少ないので早めの予約を】
モアブ方面から回ってくると、ブライスキャニオン到着は夜になるので、できれば近くに泊まりたい。園内にブライスキャニオンロッジがあり、その他は公園の入口付近に幾つかの宿泊施設があるのみで近場の選択肢は限られている。早めに宿泊先を確保しよう。

【必見!ビジターセンターでの映画】
ブライスキャニオンに限ったことではないが、ほとんどの国立公園のビジターセンターでは、公園紹介用の15分程度の映画が上映されている。古の人々の話や、地質の話など非常に興味深いもので多くは英語の字幕付き。映画を見て知識を得てから公園を廻ると一層楽しみが広がる。

【星空鑑賞】
私自身はブライスキャニオンでの天体観測フェスティバルに参加したことはないが、同じく6月にグランドキャニオンのノースリムで開催されるフェスティバルに運よく居合わせた事がある。米国中の天体観測の愛好者が巨大な望遠鏡を持って集っていた。高価な望遠鏡のため、皆、かなり気を使って取り扱っていたが、観光客にも喜んで(誇らしげに)望遠鏡をのぞかせてくれた。私もそこで土星の輪を初めて目にし、大いに感激したものだ。フェスティバル開催日でなくとも、せっかくの機会だ。夜空の星を鑑賞してみてはいかがだろう。

イーストエントランスからのルート上ではビッグホーンシープも頻繁に見かける。

 

ホームへ戻る
地球を走るアウトドア・アドベンチャーのすすめをもっと読む


Nick D (ニックディー)

コロンビア、メキシコなど中南米での十数年の生活を経て、2007年よりロサンゼルス在住。100マイルトレイルラン、アイアンマンレースなどチャレンジを見つけては野山を駈けまわる毎日。

「アウトドアを通して人生を豊かに」をモットーにブログや雑誌への寄稿を通して執筆活動中。

http://nick-d.blog.jp


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。