ブラック・ウォーター&グレイ・ウォーターって何?

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Vol.45 ▶︎キャンピングカーの基本をおさえる!

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レンタルしたキャンピングカーの型式は2018年のものだが、走行距離は6万マイル(10万キロ程度)超。メカには詳しくないが、ガタガタの原因はヘタったサスペンションだったかもしれない。

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さて、このギシギシ・ドンドンと音を立てる車内装備はというと、

①運転席の上のベッド。小さく見えるが大人二人が余裕で寝られるスペース。窓もあり結構快適。

運転席の上にあるベッド。狭く見えるがかなり奥行きがある。

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②ベッドにもなるダイニング・テーブル。4人掛けサイズで、とっても便利。ベッドへのコンバージョンも簡単。

四人がけテーブル。シートベルトもあるので走行中も座ることができる。

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③ガスコンロ付のキッチン。電子レンジと、そこそこの大きさの冷蔵庫もあり、ちょっとした調理をするには充分。

最後尾にあるキッチン。左上に電子レンジ、その下のは冷蔵庫 。収納スペースもたくさん。

④シャワー付きのユニットバス。小さいスペースではあるが、ちゃんとお湯も出る。水圧は強くないが快適にシャワーを浴びることができる。当然、用もたせる。

⑤クローゼット。2人分の衣類や食料を保管するのに十分なスペース。一週間分の食料を買い込んでも大丈夫。ただ、冷蔵庫のスペースは限られているので、要冷蔵の食料が多い場合には別途クーラーボックスを持参するとよいだろう。

装備は大枠こんな感じで、アメリカでは「クラスC」と呼ばれるカテゴリーだ。その中では一番小さい部類のものであるが、二人旅なら快適に過ごせる装備・スペースを備えている。独り身なら、ここで寝泊まりして暮らすのも悪くないと思えたくらいである。一方、定員は3名となっているが、大人3名だと、やや窮屈な感じがするかもしれない。 車内の装備を動かすための動力源はというと、

①12v電源。キャンプサイトに電源がある場合に延長コードの様なものを繋いで電力を供給してもらう。車内のコンセント、電子レンジ、水を使うためのポンプなど停車中に必要なものは、ほぼ全てこれで賄う。

②次いでジェネレーター。キャンプサイトに電源がない場合や、駐車場などで外部からの電源が確保できない場合に利用。仕組みはよくわからないが、おそらくガソリンを使うジェネレーター。スイッチを入れると、それなりにうるさいため、夜の利用が禁止されているキャンプ場もある。夕食準備のための電子レンジ、寝る前のシャワーなど、様々なことに電力が必要なため、これが使えないとかなり困るので、事前にキャンプ場のルールを確認しよう。夜の利用が制限されている場合には、少々面倒だがキャンプ場外に移動しジェネレーターをオンにする必要がある。

③そしてLPガス。これはキッチンのガスコンロ、快適なシャワーを浴びるための温水器、そして冷蔵庫に使う。正直、この手のことには疎いので、どのようにLPガスで冷蔵庫を動かしているかはわからない。 動力源と合わせて大事なのが水。今回レンタルしたキャンピングカーのタンクの容量は78リットル。キャンプ場に備え付けられているホースのようななもので注入する。多くのキャンプ場では“Potable” (持ち運び可能なPortableとは異なる単語)即ち、飲んでも大丈夫な水を提供しているが、タンクの清掃が行き届いているとは思えないので、一度注入した水は飲まない方がよいだろう。ちなみに私は気にせずに飲んでいた。 この上水用のタンクとは別に、使用後の水を貯める下水タンクがある。後で詳しく触れるが、ブラック・ウォーターと呼ばれるトイレの水と、グレイ・ウォーターと呼ばれるシャワーや食器洗いに使った下水は、それぞれ別のタンクに分けて貯められる。容量はというと、ブラックが22リットル、グレイが64リットル。そう、この容量の「振り分け」を間違うと、大惨事が待っているのだ。

最後尾にあるキッチン。左上に電子レンジ、その下のは冷蔵庫 。収納スペースもたくさん。

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(1/10/2023)


 

Nick D (ニックディー)

コロンビア、メキシコなど中南米での十数年の生活を経て、2007年よりロサンゼルス在住。100マイルトレイルラン、アイアンマンレースなどチャレンジを見つけては野山を駈け回る毎日。「アウトドアを通して人生を豊かに」をモットーにブログや雑誌への寄稿を通して執筆活動中。

http://nick-d.blog.jp

 


 

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