Vol.6 クラフトビールはアートだ!
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皆さん、お久しぶりブリューイングです!最近美味しいビールに出逢いましたか?
なんだかアメリカのスーパーのビールコーナーってやたら商品数が多くないですか?よく友達から、「ビールがあり過ぎて何を買ったら良いのか分からない!」なんてアルコール臭い相談をよく受けます。
それもそのはず。世界中でクラフトビールブームの今、本場アメリカではまさにクラフトビール戦国時代に突入しちゃったんだもの。そんな戦国時代の最中、スーパーの陳列棚では各社のパッケージ戦争がスゴい!
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ビール缶たちは、周りに負けないようにおめかしして、お目目を大きく開いて自分アピールに必死だ。まさにクラフトビール版”恋のから騒ぎ”である。
『クラフトビールはアートだ!』僕が著書やYouTubeなどでいつも言っている言葉。スーパーに並んだ缶のデザインを見れば、すぐにそれは伝わるだろう。
まずはこちらの缶を酔うチェックしてほしい。最近よく飲んでいるお気に入りのブリュワリーだ。
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これはロサンゼルスのGlendale(グレンデール市)にあるPaperback Brewing Co.(ペーパーバック・ブリューイング)という醸造所のIPA。ペーパーといってもあの林家一門ではない。
ここの何が好きって、ビールの味はもちろん、パッケージのデザインがオシャレ缶極まりない。そしてまた今面白いヒップな街、グレンデールっていうのも堪らない。
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見てください、このビールのパッケージを。まさにモダンアート!これがLAの近代美術館に飾られていても、全く浮く事はございません。それでは、次にこちらの缶をご覧ください。はい、ドンっ!
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かわいいウサちゃんがチェーンソー持って微笑んでいます。その名も『BUNNY WITH A CHAINSAW』。これは通常のIPAよりも度数の高い”ダブルIPA”と呼ばれる危険なアルコール飲料だ。ビールなのに度数8.4%もある。
ワインやウィスキーに比べると低いと感じるかもしれないが、ビールを飲むペースでこの度数は、一缶でも結構酔っ払ってしまう。”HIS CUTENESS WILL CUT YOU TO PIECES.” と添えられた言葉は、その危険さをかけているのだろう。ウサギちゃん、今日で SAY GOOD BYE…
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僕がアメリカに移住した8年前、LAカウンティーにブリュワリーはおよそ40くらいしかなかった。それがクラフトビール戦国時代の今、その数なんと90にまで増えた。まさに全米中ビールの泡のようなクラフトビールバブル。
こんなに毎年増え続けていると、僕のようなビール好きでも、毎日飲んで、飲んで、飲まれて、飲んでも、全く追いつかない。飲んだ事がないビールの方が圧倒的に多い。だから僕が友達から、「ビールがあり過ぎて何を買ったら良いのか分からない!」って聞かれたらこう答えるようにしている。
「クラフトビールはお酒じゃなくてアートだから、自分が気になるデザインを選んでみて!」
僕は一つ一つのアート作品をじっくり鑑賞してしまうので、ビールを選ぶのにかなり時間がかかってしまいます笑
ぜひ皆さんもスーパーのビールコーナーで、自分のお気に入りデザインを探してみてください。それでは、酔い一日を。乾杯っ!
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とも蔵 TOMOZO クラフトビール探検家
LAを拠点に著書やSNSなどでクラフトビールについて日々配信する、とも蔵さん。本業はグラフィックデザイナーで写真家。「クラフトビールはアート。ブリュワーさん一人ひとりがアーティストであり、彼らの世界観が描き出されているんです」
とも蔵さんのコンテンツ: https://linktr.ee/tomozobeer/
▶︎らららインタビュー記事 「ロサンゼルスで暮らす人々:とも蔵」を読む
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