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第三十回
願いが書かれた色とりどりの短冊
「しちせきの節供」
願いが書かれた色とりどりの短冊が笹の葉に揺れる季節となりました。笹に短冊と聞くだけで、どの季節の、何の行事のことを言っているかがわかるほど、日本において七夕の行事は有名です。
古代中国に古くから伝わる星祭り(農業の時期を知る目安である牽牛星(わし座のアルタイル/彦星)と養蚕などを司る織女星(こと座のベガ/織姫)の伝説)と、織女は機を使って布を織る女神として養蚕や糸・針の仕事を司る星であることから、あやかって裁縫技芸の上達を願う祭「乞巧奠」となり、奈良時代の日本に伝わります。
そちらと、日本古来の棚機津女の信仰などが習合して、日本の七夕の行事が形成されていきました。
日本では、天照大神から授かった仕事として、稲作(農事)と機織を大切にしてきたことからも、同じく農事と機織の行事である星まつりや乞巧奠が、日本の棚機津女の信仰と一つの行事として習合するには易かったようです。
諸説ありますが、機織をする女性、という共通点があったことから、古代中国の星まつり伝説と棚機津女の信仰が結びついて、「七夕」と書いて「たなばた」と読むようになったといわれています。
「たなばた」は通称名で、正式には「しちせきの節供」と言い、五節供の一つです。
五節供は、陰陽五行説に基づき、奇数の重なる日を厄日とした古代中国の伝統行事に由来しており、日本に伝わり、時代を経る中で、季節の節目を祝う行事として広まっていきます。
短冊の色が5色なのは、五行の色に基づくため。
万物が、木・火・土・金・水の5つの元素からなるという説が五行説ですが、それぞれに色があり、木は青や緑、火は朱、土は黄、金は白、水は玄。黒い紙には字を書くことができないので、紫を用いています。
江戸時代頃になると、短冊は笹や竹に結ぶようになります。それは、笹や竹が成長の早い植物である為。「早く天にいらっしゃる織姫様に願いごとが届きますように」と願いを込めて、笹や竹に結ぶといわれています。

(7/4/2025)

筆者・森 日和
禮のこと教室 主宰 礼法講師
京都女子大学短期大学部卒業後、旅行会社他にてCEO秘書を務めながら、小笠原流礼法宗家本部関西支部に入門。小笠原総領家三十二世直門 源慎斎山本菱知氏に師事し、師範を取得する。2009年より秘書経験をいかし、マナー講師として活動を開始する。
2022年より、廃棄処分から着物を救う為、着物をアップサイクルし、サーキュラーエコノミー事業(資源活用)・外国への和文化発信にも取り組む。
https://www.iyanokoto.com
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