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第四十七回
アメリカの少年野球チームも学ぶ
日本の『野球道』
先週号に続き、カル・リプケン12歳以下世界少年野球大会で日本代表チームの監督をお務めになった奥村幸治氏からお聞きしたお話をお伝えいたします。
大会主催者であったカル・リプケンJr氏が奥村氏にお尋ねになりました。「幸治、何で日本の子ども達は規律がとれているんだい?なぜこんなにも礼儀正しいんだい?」
奥村氏はこうお答えになったそうです。「日本の野球は『野球道』なんです。礼に始まって礼に終わる。道具を大切にする。仲間を大切にする。感謝の気持ちを持つ。こういうことを小さな頃から当たり前に皆が学んでいるんです。日本の野球が強いのは、こういうことを大切にしている『日本の野球』に誇りをもっている人が多いということだと思います。チームで戦う、皆で結束する、その全体意識。仲間の調子を気づき合いながら、皆が考えて行動する。些細なことだけど、その積み重ねがあってチームが勝つ方向に向かっていく。日本はチームで勝つことを考えているんです。チームの為に練習の時から自分がやるべきことを徹底してやる。自分がすべきことを怠るとチームに迷惑をかける。だから、プレイに対して手を抜かない。監督もそういう選手に対しては、調子が悪くても起用し続ける。その信頼関係をお互いが大切にしている。
野球に限らず、組織に入れば、自分の立場・役割があります。その立場・役割を自覚し、自分がどう動くと組織にとって良いかを考えて行動する。そうすると、『自分の立場ですべき行動ができているかと考える力』が自ずと育まれます。それが日本の強さの秘密なんだと思います。」
子ども達は滞在中、ホームステイをします。2週間、ホストファミリーにお世話になります。お別れの時は、子ども達もホストファミリーのお父さんもお母さんも皆泣き崩れてしまうそうです。その姿をご覧になって星野仙一氏はおっしゃったそうです。
「これなんや、奥村。世界大会に出場する経験は野球だけではないぞ。この出逢い、この経験が大事なんや。」

(10/31/2025)

筆者・森 日和
禮のこと教室 主宰 礼法講師
京都女子大学短期大学部卒業後、旅行会社他にてCEO秘書を務めながら、小笠原流礼法宗家本部関西支部に入門。小笠原総領家三十二世直門 源慎斎山本菱知氏に師事し、師範を取得する。2009年より秘書経験をいかし、マナー講師として活動を開始する。
2022年より、廃棄処分から着物を救う為、着物をアップサイクルし、サーキュラーエコノミー事業(資源活用)・外国への和文化発信にも取り組む。
https://www.iyanokoto.com
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