
ららら編集部・松原がロサンゼルスでの生活を通して、映画やカルチャーについて感じたことや見つけたことを、毎週金曜日にお届けします。

松原 夏子 Natsuko Matsubara
明治学院大学文学部芸術学科映像芸術学系列卒業。コロナ後に渡米し、UCLAエクステンションでProducing Certificateを取得。現在、Weekly LALALA編集部の一員として、ロサンゼルスで奮闘中。
Instagram @natsuko.matsubara
第7回:初めての殺陣レッスン in LA
先日、ロサンゼルスで殺陣波濤流NYさんによる特別ワークショップが行われ、殺陣レッスンを受けさせていただきました!

今回が私にとって初めての殺陣レッスンでした。殺陣には以前から関心を持っており、特に2017年に東京で、劇団☆新感線『髑髏城の七人』Season月を観劇した際に、早乙女太一さんの殺陣を間近で観て「あまりの美しさに息を吞む」ってこういうことなんだと衝撃を受けました。こうして素敵な機会をいただき、おすすめしてくださった皆様に感謝しています。
刀の持ち方や言葉の由来など基礎から丁寧に教えてくださり、大人になってからも知らないことを学んだり、新しいことに挑戦するのは、とても心がワクワクしました!また、私はアクションの訓練なども受けた経験もなく、全く持って上手に出来てはいないことは分かっているのですが、本当に楽しかったです!先生をはじめ皆さんがリラックスできる穏やかな雰囲気でレッスンをしてくださったことも、楽しかった大きな要因のひとつだと思います。
レッスン中に殺陣の様子を動画で撮ってくださり、それを自分で見返してみて、分からないことが多いがゆえの自信の無さも動きに出てしまっているなと思いました。また、殺陣をしている最中に相手を傷つけてしまったらどうしようという怖い気持ちもありました。また、使わせていただいている刀を壊してしまうのを恐れて、実際に刀同士が当たるのを避けたくて、寸止めどころか相手の刀と自分の刀が遠くなりすぎていたりしました。カメラの位置を頭にしっかり入れた上で映りがどうなるかを考えて動けるようになりたいですね。
そして、自信をつけるためにもっと練習したいと思いました。レッスンで使わせていただいた刀はどこで買うことが出来るのかお伺いしたところ、この殺陣の為の刀を作ることができる職人さんが年々減っていて、日本でも手に入れるのは大変になってきているとのことでした。刃の部分以外は本物のものを使っていて、刃の部分は木でできています。私は練習用にオンラインで極力似ている練習用の刀を購入し、最近こつこつ自主練習を続けています。練習をしていると、殺陣の練習だけでなく、基礎的な体幹も大切だなと感じ、筋力もつけていきたいなと思うようになりました。
基本的に今回のレッスンで教えていただいた基礎を繰り返し練習している状態なのですが、こうやってひとつのことに集中するのは、とても気分転換になり、練習後気分がすっきりとします。感覚を集中させるといった点で、私にとってmeditationのような役割を果たしているのかもしれません。
私は瞬発的に怒ることが日常生活だと場を乱したくなくてなかなかできず、「それは私にとってcomfortableではない」とさっと指摘することが難しかったり、その場では笑顔で受け流したり我慢して、時差のような感じで後でひとりでイライラしたり、嫌な気持ちで頭がいっぱいになったりすることがあります。自分の感情やゆらぎに対処する方法を増やしていくことはとても大切だなと年々感じています。また、ロサンゼルスで生活していく上で、nervous laughは一刻も早く止められるようにしなければいけないと自覚しています。
さて、話を戻し、殺陣波濤流NYさんについてですが、ニューヨークに道場があり、基本的にニューヨークでレッスンを行われていて、次回LAでワークショップを開催するのは11月頃になる予定とのことです。私は楽しみすぎて11月まで待てなさそうなので、夏あたりにちょっとNYに行ってレッスンを受けようかなと思っています!
(5/23/2025)




