
ららら編集部・松原がロサンゼルスでの生活を通して、映画やカルチャーについて感じたことや見つけたことを、毎週金曜日にお届けします。

松原 夏子 Natsuko Matsubara
明治学院大学文学部芸術学科映像芸術学系列卒業。コロナ後に渡米し、UCLAエクステンションでProducing Certificateを取得。現在、Weekly LALALA編集部の一員として、ロサンゼルスで奮闘中。
Instagram @natsuko.matsubara
第5回:ジブリ作品を映画館で観る in LA
4月上旬に、友人に誘われて『もののけ姫』4Kデジタルリマスター版(日本語音声・英語字幕)をAMCで観てきました!幼い頃、日本のテレビ放送で『もののけ姫』を見たことはあったのですが、はじめて映画館で観ることができました。
やはり映画館で映画を観るのは良いですね。最近の私は、家にいると家事などやらなきゃいけないことを済ませてしまおうと思って、洗濯物をしたり、料理を作りながら映画を観たり、スマホの通知も気にかけなければいけなかったり、どうしても何かをしながら、もしくは時々中断しつつ映画を観ることになってしまうことが多いです。映画館で座って作品だけに集中して数時間その世界に没入することは、本当に私にとっては贅沢になってしまったなと思います。
ロサンゼルスで日本映画を映画館で観られる機会は多くはなく、映画祭や特別上映イベント情報を探したり、友人に教えてもらって行くことが多いです。去年の冬、Culver Theaterで山中瑶子監督の『ナミビアの砂漠』(2024)を観ることができたのは、本当に嬉しかったです!

そして、なんとスタジオジブリの40周年を記念して、2025年5月から11月にかけて、「Studio Ghibli Fest 2025」が、アメリカ各地の劇場で開催されます!『魔女の宅急便』や『となりのトトロ』、『ハウルの動く城』、『千と千尋の神隠し』などスタジオジブリの名作8作品が上映予定です。とても楽しみです!
もっと多くの日本映画がアメリカの映画館で見れるようになったら良いなと思っています。将来何か私にできることがあったら良いのですが、そんなことを考えている最中、びっくりするニュースが飛び込んできました。
トランプ大統領が、アメリカ国外で製作された映画に対して「100%の関税」を課す方針を発表。映画だけではなく、あらゆる税についてどうなってしまうのかなと不安ですよね。暗く気分が沈んでいきそうなので、あえて話をそらすと、『もののけ姫』を観ていたら、サンみたいに短い髪も良いのかなとふと思いついて、唐突ですが美容院の予約を取りました!
チップなしの日本と比べると、ロサンゼルスの美容院はとても高く感じます…。日本でヘアサロンの予約アプリで、クーポンを使って気軽に行けていたのが恋しいです。去年ロサンゼルスに来たばかりの頃、あまりの値段の高さにびっくりしてしまって、10か月美容院に行けませんでした。これで髪を切るのは、約半年ぶりになります。だから毛先数センチだけ切ってもらうのは、お金がもったいなく感じてしまったのもあって、結局肩につくくらいの長さに切ってもらいました!
そして、今回数年ぶりに気分転換に前髪を作りました。前髪作らなければマメなカットやセットなどに気を取られてなくて済むので、やっぱ前髪ない方がラクだなと早速やや後悔しつつ、周りの方々から新しい髪型を褒めてもらって嬉しいので、楽しみたいと思います!
Culver Theater
2003年にオープンし、以前は「Pacific Culver Stadium 12」や「ArcLight Cinemas」として営業していましたが、コロナ禍で2020年に閉館し、2021年に完全閉鎖。その後Amazonが買収し、2022年12月に「The Culver Theater」として再オープンしました。
【住所】9500 Culver Blvd, Culver City, CA 90232
(5/9/2025)