原爆の父とも称される理論物理学者、J・ロバート・オッペンハイマーの原爆開発までの過程を描く映画『Oppenheimer』が米国でR指定を受けたことがわかった。米Varietyなどが報じている。
『Oppenheimer』は、『ダークナイト』トリロジーや『インセプション』(2010)『インターステラー』(2014)など、数々の野心作を生み出してきたクリストファー・ノーラン監督の最新作。製作スタジオは、監督が長年付き合いのあったワーナー・ブラザースからユニバーサル・ピクチャーズへと移った。
ノーラン監督が自身の作品でR指定となったのは、初期作『インソムニア』(2002)以来およそ20年ぶり。歴史上忘れてはならない核兵器の開発に迫る本作の予告編では、緊迫した会話劇が進められ、嵐の前の静けさのような雰囲気を醸し出しているが、R指定扱いとなるあたり、原爆の恐ろしさが生々しく過激に描かれることになるのだろう。上映時間は3時間にも及ぶ。
本作の主人公オッペンハイマー役は、ノーラン組のキリアン・マーフィー。共演にマット・デイモンやロバート・ダウニー・Jr、エミリー・ブラント、ケネス・ブラナー、フローレンス・ピューら豪華俳優陣が脇を固める。米国公開は7月21日。日本の公開日は未発表となっている。
Source:Variety