「MAN WITH A MISSION World Tour 2023 ～WOLVES ON PARADE～」北米＆UK、ヨーロッパツアー　2023年5月15日 ロサンゼルス公演＠The Regent Theater

「Nothing Last Forever but Music Is Everything for Us」

ロサンゼルスのダウンタウンに長蛇の列

LAダウンタウンの高層ビル群に近づくと見えてくるのがライブシアター「The Regent Theater」。昨日のサンフランシスコ公演を皮切りに始まったMAN WITH A MISSION（以下、MWAM）のワールドツアー2日目のロサンゼルス公演が始まろうとしていた。開場時間に合わせて手配したUberを降りると、2ブロック先にまで伸びた観客の列が目に入ってきた。そのほとんどが現地の人ではないか。聞こえてくる英語での会話。MWAMの現地での知名度の高さに驚かされた。洋楽ロックへのリスペクトを自身の楽曲に詰め込み、英詞での歌唱や、ワールドツアーを積極的に行ってきた彼らの帰還がここに見えた。

ふだんは座席が用意されている同会場。しかし、今夜は全フロアがスタンディングだ。コの字型にくり抜かれた２階席まで観客で埋め尽くされていた。

アニメボーイも参戦

今年の4月10日から放映がスタートした、言わずと知れた大人気シリーズ『テレビアニメ「鬼滅の刃」刀鍛冶の里編』のオープニング主題歌と、エンディングソングを担当しているのがMWAMだ。配信されてから約2ヶ月にもかかわらず、会場内には「鬼滅」でMWAMを知ったファンも駆けつけていた。ニット帽に「I love Anime」とかかれたバッジをつけ、孫悟空のTシャツをきた男性は「I made it! I’m so excited」と、興奮を隠しきれない様子だ。

ひたすらに踊り狂わされる

会場が暗転し、頭はオオカミ、身体は人間という究極の生命体5匹がステージに現れた。開幕を告げる「database」が、会場のボルテージを音速で上げていく。MWAM最大の魅力は「踊れるロック」と言われているが、ハイテンポなリズムに細かく刻まれる軽快なドラム。メロディアスなギターリフに、絡みつく高速ベースライン。ツインボーカルの巧妙な歌唱の掛け合い。全てをポップロックへと昇華させるDJのリミックス。会場内のボルテージも最高潮になった時、「マタ戻ッテコラレテ嬉シイヨ、ロサンゼルス！」とJean-Ken Johnnyが叫んだ。パンデミックの影響もあり、彼らにとって約4年ぶりのワールドツアー。MCでは4年前のライブにも来たという観客との掛け合いも見られた。「ガウ」ポーズで手をあげコール·アンド·レスポンスに答える観客たち。会場の一体感と各々が好き好きに揺れて楽しむコントラストが不思議な空間を作り出していた。

Jロックを世界へ

「I know you guys are able to sing. Can you sing the next song along with us?」と煽り、始まった「Raise your flag」「絆ノ奇跡」「INTO THE DEEP」のラスト3曲で、完全に観客のエネルギーを完全消耗。日本語歌詞であるにも関わらず、全員が大合唱できていた。

最後に、「You’re my hero!!!!!」という叫び声が会場に響き渡った。彼らの音楽は間違いなく、Jロックが世界に響き渡る一翼を担っている。

MAN WITH A MISSION

頭はオオカミ、身体は人間という究極の生命体5匹からなるロックバンド「MAN WITH A MISSION」（使命を持った男）。2010年に突如音楽シーンに登場し、2011年6月にメジャーデビュー。2013年12月にアメリカのメジャーレーベル·Epic Recordsとの契約を発表し、全米、ヨーロッパツアーを積極的に行うなど、グローバルな活動を展開。「ゴジラvsコング」日本版主題歌や、「僕のヒーローアカデミア」など多くのアニメ主題歌も手がける。「MAN WITH A MISSION ～WOLVES ON PARADE～ JAPAN TOUR」を2023年3月に開催。同タイトルの北米ツアーは5月28日まで、その後UKとヨーロッパを周り、7月からは再び日本でのホールツアーが控えている。さらに、SpotifyではＭＷＡＭのワールドツアーを楽しめるようにセットリスト「ＥＮＣＯＲＥ」を毎公演後更新中。下記URLから詳細をチェック！

(5/11/2023)

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