御年80歳を迎えた俳優ハリソン・フォードが、人生の半分を共に歩んできた『インディ・ジョーンズ』最後の冒険に乗り出す。2023年6月30日、シリーズ第5作『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』が米公開。これに先駆け、ロサンゼルスでプレミアイベントが開催された。
1970年代、『スター・ウォーズ』ハン・ソロ役でハリウッドの頂点に一気にのぼり詰めたフォードは、勢い落とさず、1981年に始まった『インディ・ジョーンズ』シリーズで再び大人気を獲得。以降40年の間に4度、大胆不敵な考古学者を演じてきた。
LAプレミアでフォードにマイクを向けたThe Hollywood Reporterは、「インディ・ジョーンズの役で一番恋しく思うことは?」と質問。ゆっくりと思考を巡らせたフォードだが、「何も恋しく思わないだろうな」と答え、その理由を語り始めた。
「このキャラクターが私に与えてくれたもの全てに感謝しています。この恩はずっと忘れてこなかったし、この42年間、たくさん楽しませてもらいました。この映画の成功で、私は色んな人を楽しませることができた。でも、それだけじゃないです。自分で選んだこの職業に自由を与えてくれました。そのことに感謝しています。僕はラッキーな男なんです。」
#IndianaJones star Harrison Ford speaks on playing Indiana Jones for the last time and says he’s enjoyed being the character for over 40 years pic.twitter.com/JNxNDDKXAQ
— The Hollywood Reporter (@THR) June 15, 2023
『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』の物語は、前作『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』(2008)から10年後。1969年、米ソ宇宙開発競争を背景に、フォード演じるインディは元ナチスの科学者(演:マッツ・ミケルセン)との秘宝争いを繰り広げることになる。シリーズで監督を務めてきたスティーブン・スピルバーグはプロデューサーとして製作を見守り、彼の意思を『LOGAN/ローガン』(2017)『フォードvsフェラーリ』(2019)のジェームズ・マンゴールドが受け継いだ。スピルバーグは本作を「すっごく良いインディ・ジョーンズ映画です」と絶賛している。
半世紀近くに渡りスリリングな冒険を与えてきた『インディ・ジョーンズ』シリーズもいよいよ集大成。LAプレミアでは、『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』(1984)でショート・ラウンドを演じたキー・ホイ・クァンや、公の場に滅多に姿を見せないジョージ・ルーカスも駆けつけた。フォードが演じるインディ・ジョーンズ、最後の勇姿を劇場で見届けよ。