【ロサンゼルス4日】新型コロナウイルスの感染状況を示す色分けシステムで、ロサンゼルス郡は、4段階中最も深刻度が低い「低度のまん延(minimal)」を示す黄色ティアへ移行することが決まり、6日から経済活動の制限が緩和される。
州当局が4日に発表した最新レポートによると、ロサンゼルス郡の新型コロナウイルスの一日の感染者数平均が、10万人につき1.6人に減少。「10万人につき2人以下を2週間維持する」というハードルをクリアし、5日に黄色ティアへの移行を許可された。また、コロナ検査陽性率の過去7日間の平均は現在0.7%で、2%以下という黄色ティアの条件も満たした。
黄色ティアの下6日から、バーの屋内営業が収容人数25%で許可される。バーの屋内営業再開は2020年7月以来となる。その他、フィットネス・センター、カードルーム、ワイナリー、ブルワリーなどは、屋内の収容人数を50%まで増加でき、ドジャー・スタジアムなどの屋外スポーツ施設は67%、ユニバーサル・スタジオなどの遊園地は35%まで収容人数が引き上げられる。
ロサンゼルス郡では3日、週末の報告遅延による可能性があるものの、新型コロナによる死者数ゼロが2日間続いて報告され、これは約一年ぶりのこと。
ロサンゼルス郡当局は、黄色ティアへの移行を「長く困難な旅を経てたどり着いたマイルストーン」とたたえる一方で、ワクチンの摂取率が減少傾向にある現状に懸念を示した。現在ロサンゼルス郡人口の約37%がワクチン接種を完了しており、集団免疫の獲得にはこの数字を80%まで引き上げる必要があるとした。