【ロサンゼルス14日】新型コロナウイルスのオミクロン株派生型「BA.2」が世界的に広がり続けている現状を受け、ロサンゼルス郡当局は、住民に警戒を続けるよう呼び掛けている。
ロサンゼルス郡公衆衛生局は先週、郡内のコロナ感染のうち、その種類を特定するための特殊な検査を受けた症例の47%が「BA.2」であったと報告。このデータは2週間前の症例を反映しているため、現時点の割合はもっと高いと予測される。「BA.2」の割合は、前週が32%、その前の週が16%だった。
ロサンゼルス郡では13日、コロナの新規感染者数が973人、死亡が11人と報告され、コロナによる入院者数は256人。郡内で、屋内や学校教室内でのマスク着用ルールが緩和されたこともあり、コロナ陽性率が22%とやや上昇した。
実際、ロサンゼルス郡の学校では、4月1日までの一週間に577件だった陽性率が、4月8日までの一週間には822件と、実に42%も増加した。郡当局の発表によると、先週は新たに11件の学校関連のアウトブレイクが起き、そのうち7件が小学校、1件が中学校、3件が高校で発生した。
コロナ感染の一時的な増加は、多くの学校が春休みに入り、生徒やその家族の多くが旅行に出かけるなどしているため、と当局は予想する。また、公衆衛生局と学校区が提供するコロナ感染防止のためのリソースを活用するよう、住民に強く勧めている。
カリフォルニア州公衆衛生局のトマス・アラゴン局長は13日、「BA.2」が同州のコロナ感染の優勢株になったと発表。コロナによる入院率は過去最低に近いものの、州の一部では感染が増加していると述べ、ワクチンとブースター接種の重要性を強調した。
これまでのロサンゼルス郡のコロナ陽性件数は284万8,030件、死者数は3万1,830人。
ホームへ戻る