ロサンゼルス補習授業校あさひ学園 学園校長へインタビュー

ロサンゼルス補習授業校あさひ学園
新学習指導要領に基づく新時代の教育

今年度で創立52年を迎えたロサンゼルス補習授業校あさひ学園。日本の教育で学習指導要領の改訂が行われ、今後どのように同校の教育は変化していくのか。平居 繁和 ロサンゼルス補習授業校あさひ学園校長に聞いた。

 

ロサンゼルス補習授業校あさひ学園は、サンタモニカ校、トーランス校、サンゲーブル校、オレンジ校の4校があり、在籍する園児児童生徒の総数は1100名を超えます。1969年本校創立は、「帰国後、日本の教育環境に円滑に適応できるようになってほしい。」「日本の学校における学習および生活様式をロサンゼルスで学び、国際社会に貢献できる子どもに育ってほしい。」という多くの方々の願いと情熱と努力のたまものです。そこから絶えることなく引き継がれた願いと情熱と努力をCOVID-19感染対応が必要な今、あさひ学園にかかわるすべての人が受け継いで、子どもたちの学校生活を充実させていきたいと取り組んでおります。  

日本の教育では、学習指導要領の改訂が行われ、昨年度は小学校、今年度は中学校、来年度からは高等学校で新学習指導要領の完全実施となります。  

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新学習指導要領によりどのように学びが変わるのでしょうか。

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1.どの教科も子どもたちが自ら考え、対話しながら学んでいく。  

これまでの教育では、「関心・意欲・態度」を重視しながらも、どうしても知識・技能が優先されるものとなっていました。それを今回の改訂で、新しい時代を生きる子どもたちに必要な力を育てる三つの柱として「知識及び技能」「思考力、判断力、表現力等」「学びに向かう力、人間性等」を評価の観点とし、教えられる教育から考え見つけ出す教育に変わろうとしています。

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2.先生が話し続け、教え込む授業を「主体的な学び」「対話的な学び」「深い学び」の3つの学びの実現を目標として、改善していく。  

アクティブ・ラーニングとも言われ、子どもたちが活躍する授業にしていこうとするものです。あさひ学園は、週1回土曜日だけ授業を行う学校です。授業の内容が多く、子どもがアクティブに活動する時間に制限はありますが、研修や工夫をしながら改善しているところです。

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3.「生きる力」をつける教育を目指す。  

「地域に開かれた教育課程」「主体的・対話的で深い学び」「アクティブ・ラーニング」「プログラミング教育」「外国語、道徳の教科化」など多くの特徴が出されていますが、その基盤になっているのは子どもたちの「生きる力」の育成です。知識を詰め込む教育ではなく、自分の考えを発信し、他の人と協力して解決の方法を求める姿が求められます。これからの社会に希望をもって対応できる「生きる力」をつけることを大切にして教育課程を実施していきたいと思います。  

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平居 繁和
ロサンゼルス補習授業校 あさひ学園校長

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私は、子どもたちに夢をもってほしいと思っています。子どもが夢を描き、夢に向かう道筋を見つめ、大きな夢とロマンのある未来を切り開くために何をすべきかを考え、夢を夢だけに終わらせない力をつけられる学校にしたいと思っています。子どもたちの夢への想いが一人ひとりの学びへの姿へと表していけるようにあさひ学園関係者が一丸となって子どもたちの指導にあたってまいります。どうぞ、皆様方のご支援をお願いいたします。

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保護者の声
あさひ学園オレンジ校父母の会会長 高橋正晃 さん (たかはし まさあき)

「行ってきます。」と元気よく飛び出す娘の姿を見送る土曜日の朝が始まったのも、幼稚部より入園し、今年で9年目を迎えております。 あさひ学園では、日本語の習得は勿論の事、主体的、協働的に学ぶ意欲、また、思いやりの心を育むための場として、バランスの取れた教育を受けることが出来ます。 「あすに向かってさらなるひやく」とスローガンを掲げスタートした今年度の役員活動は、後期を迎えました。学園創立以来、手作りで作り上げてきた、学校と寄り添う父母の会の精神は、今も変わらずその伝統を引き継いでいます。まさに激動期を迎えている今、心の交流を大切に、安心で楽しい学園生活を送れる環境づくりへ全力で邁進しております。学園主催の運動会や餅つき大会は、心に残るイベントです。

  


あさひ学園事務局
19191 S. Vermont Ave. #660 Torrance CA 90502
424-396-3800
www.asahigakuen.com/

 

 

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