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マテロフ 由実
Yumi Materov
Las Vegas Ballet Institute 主宰 バレエ教師
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Las Vegas Ballet InstituteのWebサイト:balletvegas.com/
Instgram: @lasvegasballetinstitute
「筋肉を無理に使って踊るのではなく、筋肉をばねとして考え使って踊る。怪我をしないよう体を正しく使いながらバレエを学んでほしいと願っています」マテロフ由実さん(以下:由実さん)は、幼い頃からクラシックバレエが大好き。カリフォルニア州オレンジカウンティ(以下:加州OC)で12年間バレエの指導をおこなった後、ラスベガスに移住し、新しいバレエスタジオLasVegas BalletInstituteを設立した。どんな半生を送ってきたのか伺ってきた。
1990年生まれで京都出身。躓いてこけるほど内股で歩く癖のあった由実さんを心配して、母は「バレエを習えば内股は解消されるのではないか」と教室を探していた。たまたま由実さんが通っていた幼稚園には武道室があり、そこで剣道や柔道と並んでバレエ教室が行われていたため、そこに通うことになったのが6歳の頃。それが寺田バレエ・アートスクールとの出会いだった。寺田バレエはキーウ国立バレエ学校姉妹校で、国際的であり、夏休みや冬休みにはウクライナやロシアからダンサーが来るような本格的なスクールで、由実さんはプロのバレエダンサーを目指して練習に取り組む日々を送った。ちなみに内股は8歳頃には解消されたそうだ。
小学5年からトウシューズを履き始めた。それと同時に、腰、膝、足首、アキレス腱などを怪我するように。これはバレエ界ではよくあることなのだそう。怪我を機に整体師の藤田隆弘氏と出会い、身体の使い方を根本から学ぶようになった。「骨で立つ」というのはその最たる例で、それらの学びが、現在のバレエ指導の土台となっている。由実さんの「長く続けられるバレエを」というのはつまり「怪我をしないバレエを」ということでもある。
高校2年時、カナダのアルバータ州へ単身バレエ留学。プロになりたい人が集まったプログラムはレベルが段違いで日々圧倒され、カルチャーショックの連続。その経験から「自分はプレイヤーとしてのダンサーではなく指導者になろう」と決意した。高校卒業後、カナダのマニトバ州にあるRoyal Winnipeg Ballet Schoolに4年間通い、教師養成プログラム修了、バレエ教師資格、ダンス教師免状資格を取得。卒業後の2013年、加州OCに移住し、多数のスタジオでチェケッティメソッドを教えてきた。
2022年ご主人の仕事の都合でラスベガスに転居し、そこでも同じようにバレエを教えていたが、生徒から「先生の教室を開いてほしい」と懇願され、肩を押される形で新しいバレエスタジオを設立することに。子供から大人まで幅広く教えられる大人気の先生が誕生した。目標を問うと「今は借りているスタジオなので、今後は自前のスタジオを持ちたいです。怪我の少ないバレエを教えていきたいです」


(12/18/2025)
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