【ロサンゼルス22日】ロサンゼルス統一学校区(LAUSD)は22日、深刻化する生徒のフェンタニル過剰摂取への対策として、オピオイド拮抗薬の「ナルカン(またはナロキソン)」を今後数週間のうちに、高校と中学校を皮切りにすべてのキャンパスに提供する方針を決めた。学校警官にも、必要時に使用できるよう一回投与分が渡されるという。
ハリウッドのバーンスタイン高校では先週、フェンタニル混入薬を過剰摂取した女子生徒(15)が死亡し、薬を売った生徒が逮捕された。同エリアの複数の生徒がフェンタニル混入薬を入手し健康被害を訴えており、若者の間で蔓延するフェンタニルの被害が浮き彫りになった。
アルベルト・カルバホ教育長は、10月の第二週から、LAUSDのすべての学校に、フェンタニル過剰摂取の症状を示した生徒への緊急治療用にナルカンを含む治療道具を配備すると説明。これらの事故が起きないよう予防に力を入れ、フェンタニルの危険性を生徒や親に教育するキャンペーンの展開、生徒が薬を入手する可能性がある公園などの場所への監視強化も約束した。
オピオイド拮抗薬「ナルカン(またはナロキソン)」は、迅速に十分な時間投与された場合、命が助かる場合がある。
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