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花田美智 Misato Hanada
胚培養士
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「高校時代、たくさん勉強しました。その結果、志望していた大学・専攻に進学することができ、4年間でさらに勉強を重ね、臨床検査技師という国家資格を取得することができました。努力が実るということを経験できたのは大きかったと思います」
こう語るのは、胚培養士(エンブリオロジスト)の花田美智さん。胚培養士とは、不妊治療の現場で、卵子・精子・受精卵(胚)の管理や培養をおこなう専門職のこと。時代と共に需要が増え、今後ますます活躍が期待される業界である。現在の日本では胚培養士は国家資格ではないが、胚培養士の実に約7割が臨床検査技師の資格保持者であり、両者は非常に親和性の高い職業とされている。彼女はどんな点を辿り、現在地に到達したのだろう。
1992年宮城県出身。両親と妹、祖父母と叔母の7人家族の中で育った。叔母は若い頃に関節リウマチを発症したため身体の自由が効かなかった。「叔母の不自由さを幼い時から見ていたことが、のちに医療の現場で働きたいと思う気持ちを育てたと思います」中学校時代、非常にいい数学の先生との出会いがあった。格好良くさばさばした女性で、教科書の問題だけでなく応用問題も持ってきてくれ、楽しみながら解いたのがいい思い出であり、その後、理系に進んだことにも影響を与えた。受験の末に人が集うのが高校であるため、そこは同レベルの人と戦う場所でもある。花田さんは高校生活の3年間を勉強に捧げた。「勉強した分だけ自分の力になり、それが結果につながる。やれば目に見える形でわかるということが昔から好きなんです」
現役で東北大学医学部保健学科検査技術科学専攻に合格。4年間苦しかった時期もあるが、国家資格である臨床検査技師の資格を取得した。資格を活かして仕事がしたいと考え、県内の病院に就職。一般検査や血液検査を担当した。その後、結婚により引っ越し、関東にある健診センターで人間ドックの業務に従事。その後、胚培養士の仕事が臨床検査技師の資格でできることを知り、転職。胚培養士として3年間勤務した。「とても繊細な仕事で、ひとつひとつの操作を責任を持って取り組んでおります。加えて、他の胚培養士や医師とのコミュニケーションを取ることがとても大切です。私の病院では妊孕性温存療法というがん治療後の妊娠を補助するための生殖医療を行なっていました。この治療がもっと広まることを願っています」
夫の米国赴任により現在はLAに帯同中。「身につけた胚培養士の技術や知識から離れがたかったですが、帯同の経験も今しかできないと思い、決意しました」日本に戻ったらまた胚培養士の仕事に就きたいと考えている。LAでの経験を糧に、さらに活躍する人材になるのだろう。


(6/24/2026)
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