ギレルモ・デル・トロ

『ピノッキオ』ギレルモ・デル・トロ監督、カズオ・イシグロ『忘れられた巨人』をアニメ映画化へ

Netflix映画『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』(2022)で独自のピノッキオ観を創り上げた巨匠ギレルモ・デル・トロ監督の次なるプロジェクトが早速決定したようだ。米Deadlineによると、デル・トロ監督は、ブッカー&ノーベル賞作家カズオ・イシグロの名著『忘れられた巨人(原題:The Buried Giant)』のアニメ映画化企画に乗り出しているという。

2015年に出版された『忘れられた巨人』は、息子との再会を目指し長年暮らした村を後にした老夫婦の旅路を描いた中世風ファンタジー。同ジャンル最高峰の実績を誇るデル・トロ監督は、自らプロデュース、脚本を務める。製作をバックアップするのは『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』でデル・トロ監督と揺るぎない信頼関係を築いたNetflix。同作は、第95回アカデミー賞長編アニメ映画賞にノミネートされた。

デル・トロ監督は、この度の発表に際し、「非常に光栄でありながら、大きな責任が伴う仕事です」と意気込みを伝えている。作風は、『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』と同様にストップモーション・アニメーションとなり、Netflixと共に同フォーマットの更なる可能性を切り拓いていく意向を示した。

本作におけるイシグロの関与は不明。直近、イシグロは黒澤明監督『生きる』のハリウッドリメイク『生きる LIVING』で脚本を務め、奇しくもデル・トロと同じく第95回アカデミー賞にノミネートされている。2人は早速、2023312日に開催されるアカデミー賞授賞式の場で顔を合わせることになる。


(Source:Deadline

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