マーベル『スパイダーマン』シリーズ第3作『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)で“親愛なる隣人”としての役目を果たしたと思われたトム・ホランドだが、どうやらスーパーヒーロー俳優としてのキャリアはこれからも続くようだ。マーベル・シネマティック・ユニバースを率いるケヴィン・ファイギが、米エンタメ誌との取材でシリーズ第4作が製作に向けて動いていることを明かしたのだ。
トム・ホランド版『スパイダーマン』シリーズは、歴代スパイダーマンとヴィランたちを総結集させるという離れ業をやってのけ、壮大な大団円を迎えた。ホランド自身、3部作完結編『ノー・ウェイ・ホーム』の公開前後で同役からの引退を示唆したこともあり、これで3代目『スパイダーマン』シリーズも見納めかと思われていた。
しかしこの度、米Entertainment Weeklyの取材に応じたマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長がファンに朗報をもたらした。ホランド版『スパイダーマン』シリーズの未来について問われたファイギは、「私から言えることは、我々にはストーリーが用意されているということだけです」と発言。「大きなアイデアがあるんです。脚本家たちがペンを走らせているところですよ」とすでに脚本作業がスタートしていることも明かした。
第4作の存在はかねてより示唆されていたことで、シリーズでプロデューサーを務めてきたエイミー・パスカルは、「次の3部作に進もうとしています。これが最後ではない」とホランド版の新たなトリロジー計画を2021年11月時点で明言していた。これが実現すれば、実写版『スパイダーマン』シリーズは史上初の4作目へと突入することになる。『ノー・ウェイ・ホーム』で再演を果たしたトビー・マグワイアとアンドリュー・ガーフィールドの関与も気になる。
一方、スパイダーマン役で世界的スターダムにのし上がったホランドは、新作映画への準備で多忙を極めている。次なるビッグ企画として決まっているのが、ハリウッドのミュージカル映画黄金期の一翼を担った伝説の俳優・ダンサーとして知られるフレッド・アステアの伝記映画。プロデューサーには『スパイダーマン』シリーズからの連続タッグとなるエイミー・パスカル、監督には『パディントン』シリーズのポール・キングが起用されている。
(Source:Entertainment Weekly,Fandango,The Hollywood Reporter)