幼児・妊婦ら6人死亡の交通事故、殺人罪6件などで看護師を起訴(8/9)

【ロサンゼルス9日】ロサンゼルス郡ウィンザーヒルズの交差点に4日、ベンツが猛スピードで赤信号を無視して突っ込み、幼児と妊婦を含む6人が死亡した事故で、このベンツを運転していたヒューストン出身の看護師ニコール・ロレイン・リントン被告(37)が8日、殺人罪6件と危険運転致死傷罪5件で起訴された。

 カリフォルニア・ハイウェイ・パトロール局によると、リントン被告の車は、時速約100マイルで交差点に突っ込み、その他の車両7台と衝突し、2台が炎上した。事故では、23歳の妊婦と、1歳の誕生日を目前に控えた息子を含む、この妊婦の一家全員が犠牲になった。

 殺人罪6件には、妊婦のお腹にいた胎児も含まれたが、危険運転致死傷罪は適用されなかった。

 8日、車椅子で出廷したリントン被告は罪状認否を行わず、次回の審問が15日に設定された。

 起訴状通り有罪となった場合、リントン被告には禁固刑90年から終身刑が科される可能性が高い。検察によると、リントン被告には精神衛生上の問題があり、カリフォルニア州の運転免許証を取得しておらず、2020年にも人身事故を起こしているなど、複数の問題が判明している。事故当時、リントン被告がアルコールやドラッグを使用していた形跡は今のところないという。

 

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