グランドサークルを一週間で 【Day 5 ブライスキャニオン編 ❶】

Vol.54 眼下に広がる、摩訶不思議なレッドロックの石柱

 

1928年に国立公園に制定され、年間150万人以上の観光客が訪れる「ブライスキャニオン」。Day1で既に立ち寄ったグランドキャニオンよりもはるかに標高が高いため、広大なグランドサークル内でも独特の生態を見ることができる。今回のモデルコースでは、前日はモアブを午後に発ち4時間半のドライブ。ようやくブライスキャニオンに到着した頃には、辺りは漆黒の闇である。実はブライスキャニオンは人里離れた土地柄、夜の闇の深さで知られており天体観測が盛んなのだ。月のない晴れた夜には、天の川もくっきりと見え、めったにお目にかかれないほど美しい星空を楽しむことが出来る。都会での生活に慣れた人達は、今更ながら星の数の多さに驚かされることだろう。

ビジターセンターにはアストロノミー・レンジャーと呼ばれる天体観測の専門家がいて星空の下、天体の話をしてくれる。毎年6月後半の新月の前後には天体観測のフェスティバルが開催されている。モアブからの移動で思いのほか時間がかかり到着が遅くなっても、嘆く必要はない。この機会に満天の星空を思う存分楽しもう。一夜明けて5日目は、燦々と輝く太陽の下でのブライスキャニオンが、また違う顔を見せてくれる。前日は、暗がりでぼんやりとしたシルエットしか見えなかった摩訶不思議なレッドロックの石柱をとくとご覧あれ。

にょきにょきと競り立つレッドロックの石柱

 

 

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Nick D (ニックディー)

コロンビア、メキシコなど中南米での十数年の生活を経て、2007年よりロサンゼルス在住。100マイルトレイルラン、アイアンマンレースなどチャレンジを見つけては野山を駈けまわる毎日。

「アウトドアを通して人生を豊かに」をモットーにブログや雑誌への寄稿を通して執筆活動中。

http://nick-d.blog.jp


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