Vol.40 大麻の摂取方法による効果の違い
大麻といっても現在では様々な摂取・使用方法があります。大麻を吸う、リキッド、エディブル、飲み物、座薬や塗るクリームなどなど。いくつかの使用方法はこのコラムでも何度もご紹介しましたが、摂取、使用方法によって効き方と効きの強さや持続時間は違ってきます。色々な方と大麻について話していると、症状によって摂取方法を変えている人はあまり多くないように思います。
そんなのもったいない!!!!
特定の症状には、それに合っている大麻の摂取・使用方法が存在します。私も元バッテンダーとして何百人という患者さん(大麻ディスペンサリーでは疾患があるお客様のことを患者さんと呼んだりもします)とお話しさせて頂き使用感や感想を伺い、自分でも様々な商品を試してみました。摂取方法によって効果や効き方がどれくらい違うのか、ご説明致します!
マリファナ
王道中の王道。大麻の花穂の部分を砕いて、パイプやボングなどの喫煙器具、もしくはペーパーや葉巻で巻いて吸うのが一般的。効果は2~3分以内に表れ、大麻のそのままの風味を存分に味わうことができるので大麻ファンは一番多い。
デメリット:喫煙には変わりがないので咳き込んだり、喉や肺を痛めてしまうこともある。匂いが強い為、吸う場所を選ぶ。
vapeリキッド
大麻の成分を凝縮し気化して吸えるvapeペンは手軽に持ち運べて使い方が簡単。大麻を燃やして吸った時ほどの強い匂いはそれほどなく、フルーツや甘いフレーバーがついているものもあり大麻特有の匂いが少ない。使い捨てのvapeリキッドもあり、イベントごとやどこかに出かける時などにぴったり!大麻を燃やして吸った時のような即効性がある(2~3分以内)。手軽で即効性があるので、仕事場や出先で偏頭痛や不安、イライラに見舞われたときに手軽にパパッと吸える。
デメリット:大麻を燃やして吸った時と同じで喉や肺に負担がある。vapeが壊れて吸えなくなってしまうということもある。
ワックス・ダブ
大麻の成分を凝縮したものでかなり強い!少量で大きな効き目が得られます。なので大麻への耐性がついてしまっている人にぴったり。基本的にはボング(水パイプ)とリグ(本格的な喫煙器具)が必要ですが、最近ではワックスを簡単に吸えるペンのようなものも登場し、ワックスに詳しくなくても手が出やすくなっています。
デメリット:加減が分からず吸いすぎてオーバードーズ(本人の意思とは逆にハイになりすぎてしまうこと)しやすい。少しずつから始めましょう!
エディブル
グミやチョコレートなどが一般的なエディブル。食べるだけという摂取方法が簡単なので仕事先や学校でもて気軽に摂取できます。匂いもないので周りに一切バレずに摂取することができるのもかなりポイント高し。現在では一粒何mgなど自分がどれくらい摂取したか分かるようになっていて(スロードーシングと呼びます)エディブルの平均摂取量は10〜25mgと言われていて一度摂取すると効きが長く、摂取量にもよりますが2時間ほど効き目が持続します。
エディブルのハイは大麻やリキッドを吸った時のハイとは別物。効き目が強く、身体の中から効いてきますので体の辛い痛みやPMS、生理痛、偏頭痛、不眠、食欲減退などに強い効果があります。効果を感じるまでに時差があり、効いてくるまでの時間は一般的に45分〜1時間ほどですが人によります。
飲み物
THCやCBD入りの飲み物はエディブルよりも効き目が早く、効きも抜群です。飲んでから30分ほどで効いてきて抜けるのも1時間弱と早めです。一本10mg〜100mgと弱めのものから強いものまであり、噛む必要がないので虫歯や手術後で噛むことのできない患者さんがよく購入していました。
オイルティンクチャー、カプセル、ピル状のもの
基本的にはエディブルと同じ効き方をしますが、甘いチョコやグミなどのエディブルと比べて糖分などが含まれていないので、必要以上の糖分を摂取したくない人はカプセルなどを服用します。
座薬
消化機能が弱っている時、体調がすこぶる悪い時は座薬が最強です!THC、CBD入りの座薬が存在します。直腸から吸収されるので即効性、効き目がバツグンです。いい噂しか聞きませんが、ちなみに私は未経験。
バームやクリーム
痛みや症状があるところに直接塗れるので、筋肉痛など様々な痛みに強い効果があります。塗るだけでハイになることは基本的になく、リウマチから肩こり、腰痛、関節痛、生理痛にも効果があります。偏頭痛があるときはCBD・THCクリームを首筋、こめかみに塗ってマッサージするとスーッと痛みが消えていくんですよ!
いかがだったでしょうか?様々な大麻の摂取方法がある中、症状に合った摂取・使用方法を見極めるのはとても大切です。人によって合う、合わないというのもありますので一概に絶対にこれ!とも言えませんが参考にしていただければと思います。
■アドバイザー
Blue Dreamz
茨城県出身、2010年にファッションバイヤーになるのを夢見て、1年間の語学留学でロサンゼルスに渡米。その後メルローズ沿いの洋服屋に販売員/マネージャーとして勤務、独自のセンスを生かし、自身のセレクトシューズブランドADORE Los Angelesを立ち上げ順調に売り上げを伸ばすが、兄の死をきっかけに目的を見失う。人間活動に専念しようと生きていく中でカリフォルニアの医療用大麻というものを知り、日本との大麻に対する価値観の違いに衝撃を受け、自らリサーチを始める。
「日本人にとって大麻はドラッグのイメージがあります。小さい頃から大麻は人生をダメにするドラッグだと教えられる中、世界各国では医療用、そして嗜好用大麻が続々と解禁になっているのはギャップがありすぎるなと思いませんか?大麻にはメリットがあります。大麻によって精神的にも肉体的にも助けられた人をたくさん見ました。大麻先進国の事情をお届けし、少しでも偏見がなくなればと思います」
インスタグラム @bluedreamz