【ロサンゼルス25日】ナイキは、トランプ大統領の関税導入に伴い、価格引き上げを予定している企業に加わることになる。
ナイキ幹部は、海外から調達する衣料品と用具のコストを引き上げることを計画している。値上げ幅は品目によって異なり、2ドルから10ドルの範囲となる。100ドルから150ドルの靴は5ドル、150ドルを超える靴は10ドルの値上げとなる可能性があると、事情に詳しい関係者がザ・ヒル紙に語った。
値上げは、トランプ大統領の関税導入の約1か月前の6月1日までに実施される予定。
ナイキが製品の大部分を生産しているベトナムを含む複数の国に対する関税は、90日間一時停止された。
ベトナムからの輸入品に大統領が課していた46%の関税は、現在10%に引き下げられている。ナイキのもう一つの主要生産国である中国は、米国への輸出品に30%の関税が課される。
関税は7月8日に全面的に再開され、トランプ大統領による90日間の対外関税一時停止が終了する。
ナイキの計画に詳しい情報筋によると、貿易変動にもかかわらず、ジョーダンブランド、エアフォース1、キッズ商品は価格変更されないという。100ドル未満の商品も同様だという。
ナイキの広報担当者はThe Hill紙に対し、「当社は定期的に事業を評価し、季節調整の一環として価格調整を行っている」と述べた。
ウォルマートとアップルも、関税導入に伴い価格を引き上げると予想されている。
