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中国の自動車メーカーBYDが、2023年10月~12月EV(電気自動車)の販売台数で米国のテスラ社を上回り世界一に。テスラ48万4507台、BYD 52万5409台を売上げた。もちろんテスラは高級モデルも販売しているので売上高と利益はBYDを上回るが。凄いではないか。しかし日本での知名度は低い。数年前初めて社名を聞いた時、どこかの下着メーカーに似ているな~と思った位の印象だったのに。EV車限定とはいえ世界一になるとは。ほとんどが国内需要、人口の多い中国らしいが、急成長過ぎてアフターが心配の噂も今は聞こえて来ない。
私は日本カーオブザイヤーの選考委員をしている関係でBYDのコンパクトEV「DOLPHIN」を実際に見たが、完成度の高さにビックリ。フランス車を彷彿させるデザインがキュートで良い。耐久性は心配だが、期待を込めて選考会でベスト10車種に選んだが残念ながら通過しなかった。当然日本での市場獲得を目指していると思われるが、成功するのは容易なことではない。
韓国の現代自動車「IONIQ5」は圧倒的に素晴らしい。世界中のEV車の中でもベスト3に入る近未来的フォルム、カッコ良い内装。日本のEV車が古く見えてしまう程。試乗した際、そのまま帰りたかった。しかし巷では余り話題になっていない。自動車関係者の間でも「IONIQ5」を買った話はあまり聞かない。恐らくBYD車も簡単に売れないのでは。
これって日本人がまだ車文化の歴史に浅い韓国、中国車に信頼をしていないのでは。質実剛健ドイツ車、華やかなイタリア車、伝統ある英国車、小粋なフランス軍、パワーのアメ車等の分かり易いアイコンが必要… 市場拡大には時間がかかるのでは。でもBYD頑張っています。昨年末に米国で世界中のカージャーナリストを招待して大試乗会を行った。あまりのスケールの大きさに仰天。友人のドリフトキング土屋圭一さんもビックリしていた。世界のトップレーサーを呼ぶあたり、世界制覇を当然視野に入れている。
中国はエンジン開発では到底勝ち目が無いのは分かっていたので、同時スタートのEV開発で飛び出した感がある。しかし本当の勝負はここから!日本車メーカーが黙っちゃいません。TOYOTA、NISSAN、HONDA、MITSUBISHI、MAZDAが本気の勝負「EV車戦争」に。技術では勝つと信じているが、問題はデザイン。どの国の人が好むデザインにするか。北米なのか中国なのか。比較的無難な形を好む日本人に合わせるか。デビューしないと分からない。
世界出たとこ勝負!自動車メーカーは大変なんです!
■テリー伊藤
演出家。1949年、東京都出身。数々のヒット番組やCMなどを手掛け、現在はテレビやラジオの出演、執筆業などマルチに活躍中。
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