ジャニーズ性加害問題が相変わらず世間を騒がせている。所属タレントをCMなどに起用するスポンサー企業離れが未だ収まらない。ジャニーズ事務所は対策として、元裁判官の経歴を持つ弁護士3人で構成する「被害者救済委員会」の設置を発表した。 *1年間広告や番組などの出演料をジャニーズ事務所は受け取らない。 *かつてジャニーズ事務所に所属し被害にあった人には所属時期や被害の時期を理由に保証は拒まない。また、被害者が名乗り出やすい環境として「ウエブフォーム」を利用した保証受付窓口を設置する予定。
この2つが主な改革内容だが、現在活動しているタレントには罪は無いことからスポンサーとタレント個人との直接契約も容認する方針。すでにアフラック生命保険は櫻井翔さんと個人契約の検討に入った。
被害にあった元ジャニーズタレントの聞き取り調査はどの様に行ってゆくのか。まして心の傷の度合は人によって違う。その後の人生にどう影響を与えたか、どう見極めるか。ウエブフォームは機能するのか、慰謝料の金額をどう決めるのか、被害者の中には公開交渉を望む人も予想される、先行きは読めない。
ところで今回の問題を、LGBTの皆さんやピーター、はるな愛ちゃんはどう考えているのか。ジャニー喜多川元社長も同性の恋人を作り普通に恋愛をして、仕事としてジュニアを育てていれば美談だったのに。私もジャニーさんの性的趣向は噂では知っていたが、てっきり普通に恋人(パートナー)がいて、身の回りの世話をしてもらっていると思っていた。今回の件で今後LGBTの少年がジャニーズに入りたいと希望した時、入所出来るのか?事務所はどう判断するのか。ジャニー氏の性加害問題でLGBTの皆さんが奇異に思われてはいけない。ピーターもはるな愛ちゃんも芸能界では感性豊かな特別才能のある存在、LGBTであるゆえの才能とも私は考えている。
そこで提案。LGBTグループを作ってみては。ジャニーズなので少年グループが定番かも知れないが、ジャニーズ事務所初の少女グループも悪くない。男性との恋愛騒動もないのでファンも心配しないし嫉妬もない。ステージのトークだって新宿歌舞伎町のオカマバーほど下品にならない。軽い下ネタ話題もこなす。大変な時こそ、ファンが驚く「異次元グループ」を作って欲しいのだ。
この時期になんですが、ジャニー氏の仕事振りを長年見て、いい所を挙げるとすれば「時代がどんなに流れようと、スターに成れる少年を見る力」だ。その先見性は受け継がないと勿体ない。これからは10代の輝く少年をスカウトするのは歳の違わない10代スカウトマンも面白い。
■テリー伊藤
演出家。1949年、東京都出身。数々のヒット番組やCMなどを手掛け、現在はテレビやラジオの出演、執筆業などマルチに活躍中。