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ドジャース対ブルージェイズの第7戦は信じられないような幕切れだった。文字通り信じられない逆転勝利。どちらが勝ってもおかしくなかった。MLB球史に残る素晴らしい試合、勝利の女神はドジャースに微笑んでくれた。それをたぐり寄せてくれたのは山本由伸投手の熱投に他ならない。シリーズ3試合に登板(2先発)、防御率1.02、投球回数17回2/3、10安打、2失点、2四球、15三振、WHIP0.68、そして3勝。ワールドシリーズで3勝を挙げた投手は2001年ランディ・ジョンソン(ダイヤモンドバックス)以来の快挙、偉すぎです!
連日のかたずを呑む試合に日本中が熱狂し、優勝の瞬間は歓喜に包まれた。日本時間の夕方、行き交う人々の表情は晴れやかだった。ドジャース帽をかぶっていた私は、多くの人に「おめでとう!やったね!」と声を掛けられた。
日本シリーズで読売ジャイアンツやヤクルトスワローズが優勝しても東京ではこんな現象はなかなか見ることはない。メジャーリーグで頑張っている日本人の活躍が、日本国民の連帯意識を高めている。まさに野球は国民的スポーツなのだが、街に出ても野球場でしか野球少年たちを見かけることがないのは寂しい。昔は路地で素振りやキャッチボールをしていたのに。大人たちはせいぜいバッティングセンターで練習している姿くらいだ。そのバッティングセンターも今や減っている。
そうなんです、野球が「やるスポーツ」から「見るスポーツ」に移行している。これって心配ですよね。ドジャースが優勝した翌日、皇居・宮殿で文化勲章の親授式が行われ、天皇陛下からプロ野球・福岡ソフトバンクホークス会長の王貞治さんをはじめ8名に勲章が手渡された。王さんは記者会見で「野球はチームスポーツですが、個人で受賞できたことは光栄です」と笑顔を見せた。前日の山本選手、大谷選手のワールドシリーズ連覇に対して「自らの時代は日米野球で真剣に勝負をしてもらえる相手ではなかった」と感慨深く話した。そして野球人口の減少に危機感を示し「ほかのスポーツも出てきているので、これを機会にもう一度日本のトップスポーツにすべく頑張りたい」と力強く語った。
そんな訳で王さんの言葉に後押しされ、野球道具を買おうとドン・キホーテに行ってみたが、肝心なバットやグローブ、ボールは目が行かず、新作のドジャーズ帽に誘惑されて2つ購入してしまった。更に、今人気の古着屋さん“2nd Street”でラッパー風のドジャースパーカーを見つけ大はしゃぎ。
果たしてこれで野球界に貢献しているのかは疑問だが… 何がともあれドジャース、ワールドシリーズ連覇おめでとう!山本投手は黒髪が似合うね。
■テリー伊藤
演出家。1949年、東京都出身。数々のヒット番組やCMなどを手掛け、現在はテレビやラジオの出演、執筆業などマルチに活躍中。
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