メルセデス・ベンツに抱く夢 
(1/22/2020)

 

メルセデス・ベンツ公認マスター

佐藤 敏樹

Toshiki Sato

ロングビーチにあるディーラーにオフィスを構えるメルセデス・ベンツ公認マスターの佐藤敏樹さん。「このブランチにはこの夏、新しいショールームがオープンします。ラグジュアリーかつ広々とした空間に完成しますので、ぜひ気軽に体験しに足を運んでいただきたい」 https://www.mbzlongbeach.com/

 130年以上の歴史を誇る自動車メーカー、メルセデス・ベンツ。技術者であったカール・ベンツは世界初、原動機付きの三輪車を発明したが、当時の主な交通手段だった馬を怖がらせる魔物扱いされた。

どうにか夫の発明を世に広めたいと妻ベルタは、夫にナイショで車に乗り100kmの長距離ドライブに出かけてPRした。

 

「メルセデスにはそんな素敵なエピソードがたくさんあるんです」と目を輝かせて話すのは、メルセデス・ベンツ公認マスターの佐藤敏樹さん。

年間売り上げ430台。全米に8000名を超えるメルセデスの営業マンの中でトップ10位以内に位置し、世界で一番メルセデス・ベンツを売る日本人として知られる。

05年にメルセデスのセールスライセンスを取り、後にマスターに認定。

「モノつくり大国ドイツ出身のメルセデスは、現代の優れた技術を後世に残すための『マイスター制度』を採用、製品の性能やサービス向上に努めています。私もメルセデスのトレーニングセンターで学び、単位を取り、試験をパスしてセールスになりました」

 

メルセデスの営業マンの月の平均売り上げ台数8台に比べ、佐藤さんは38台。

「日本人としての細やかさを忘れないように心がけています。お客様がショールームに来られた時に話に花が咲くのはもっぱらビジネスや趣味の話題。アメリカ生活のご相談もいただいたりなど、お客様と近況やライフスタイルを共有するのが喜びでもあります」

 

子どもの頃、近所の町工場の社長が乗っていたメルセデスがかっこよかったので触ったら怒られた、と懐かしそうに話す佐藤さん。アメリカへの大きな憧れもあった。

「私が高校生の時に父が3年ほどUCバークレーへ客員教授で入ったんです。高校の夏休みに父に会いに行った時、父の教え子が茶色のオートモービルを運転してカリフォルニアを案内してくれた。自分もいつかアメリカンドリームを叶えたいと思いました」。

東京ディズニーランド開業準備室経由、オープニングキャストとして10年間勤務、ビジネスのノウハウを学び96年に渡米。

「アメリカ生活初の愛車は、メルセデス。70%のメルセデス所有者が一度それに乗ると生涯乗り続けるという統計が出ていますが、乗る人のことを考えて一台一台を生み出す作り手の心が伝わってくるんです」

 

ボディのフロントにあるスリーポインテッドスターのエンブレム、成功者が乗る車のシンボルといったエレメントが敷居の高いブランドイメージを醸すメルセデス・ベンツ。

だが、佐藤さんは、もっと多くの人に身近に感じてもらいたいと話す。

「私自身、メルセデスを通して人生が楽しくて豊かなものになりました。ぜひ多くの皆様にもそんな世界観の広がりを体感していただけたらと思っています」。

渡米当時。「アメリカ生活初の愛車は、メルセデス。古い型を頑張って中古で買いました。その時の感動は忘れることはないですし、今でも毎朝感動しています」

トリプルアワード受賞(カスタマーサービス部門・新車販売部門・中古車販売部門)の楯とともに。

 

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