【ロサンゼルス12日】ロサンゼルスの人気観光スポット、LA Zoo(ロサンゼルス動物園)で、入園料が再び引き上げられる可能性が出ています。
ロサンゼルス市議会のArts, Parks and Libraries Committee(芸術・公園・図書館委員会)は8月11日、入園料を一律2ドル引き上げる案を承認しました。
ただし、まだ正式決定ではありません。今後、予算・財務委員会での審議を経て、市議会本会議で最終承認される必要があります。
大人は27ドル→29ドルへ
値上げが承認された場合、一般入園料は次のように変わります。
| 区分 |
現在 |
値上げ後 |
| 大人(13~61歳) |
27ドル |
29ドル |
| 子ども(2~12歳) |
22ドル |
24ドル |
| シニア(62歳以上) |
24ドル |
26ドル |
団体料金についても、大人は26ドル、子どもは23ドルとなる予定です。
つまり、家族4人で訪れた場合、大人2人・子ども2人なら、現在の98ドルから106ドルへ8ドルの値上げとなります。
昨年も5ドル値上げしたばかり
今回、注目されているのは、LA Zooが2年連続で値上げを予定していることです。
LA Zooでは2025年にも入園料を5ドル引き上げました。
その前の値上げは2012年で、2019年から2025年までは料金が据え置かれていました。
つまり、長期間の据え置きを経て、
2025年:+5ドル
↓
2026年:さらに+2ドル案
という形になります。
なぜ、また値上げするのでしょうか?
背景には、ロサンゼルス市の財政問題があります。
昨年の値上げは、市が抱えていた約10億ドルの予算不足への対応の一環でした。
今回の値上げも、動物園の運営や施設整備などに必要な財源を確保する狙いがあります。
LA Zooは現在、約1,600頭の動物を飼育していますが、近年は資金不足やスタッフ不足に悩まされています。
施設の老朽化も問題となっており、大規模な改修が必要な展示エリアもあります。
動物園そのものにも課題
LA Zooをめぐっては、入園料だけでなく、運営体制をめぐる問題も続いています。
ロサンゼルス市は2024年、長年にわたって動物園の資金調達を担ってきた非営利団体Greater Los Angeles Zoo Association(GLAZA)を相手取り、約5,000万ドルの基金をめぐって訴訟を起こしました。
さらに、動物園では施設の老朽化や人員不足なども指摘されています。連邦規制当局からは、一部施設のさびや塗装の剥がれ、資金・人員不足についても問題を指摘されています。
それでも「南カリフォルニアでは安い」?
値上げに対しては家族連れから不満が出そうですが、LA Zooの料金は、南カリフォルニアのほかの大型動物園と比べると、依然として比較的安い水準です。
例えば、サンディエゴ動物園の大人1日券は78ドルです。
今回の値上げが実現しても、LA Zooの大人料金は29ドルにとどまります。
今後のスケジュール
今回の2ドル値上げ案は、まだ確定ではありません。
今後、
予算・財務委員会で審議
↓
ロサンゼルス市議会本会議
↓
最終承認
という手続きが必要になります。
ただし、ロサンゼルス市の2026~27年度予算には、すでに今回の値上げが実施されることが前提として盛り込まれています。
【関連記事】
老朽化と財政難が直撃 ロサンゼルス 動物園に運営崩壊 リスク 民営化提言で存続の岐路」
サンディエゴ動物園に“チョンキーな”赤ちゃんザル誕生 親子連れに話題
ディズニーランドで「 食」も値上げ 人気 スナックや ドリンクが相次ぎ価格上昇 出費がさらに増加